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広井良典教授のエッセイが京都新聞(3月30日付夕刊)の「現代のことば」欄に掲載されました

広井良典教授のエッセイが京都新聞(330日付夕刊)の「現代のことば」欄に掲載されました。

タイトルは「生物多様性と『八百万の神様』」で、広井教授が委員を務める環境省の「次期生物多様性国家戦略研究会」での議論を紹介しつつ、「生物多様性」というコンセプトは、自然の中に「神々」が存在するという「八百万の神様」という自然観と通じる面があることを指摘し、また「生物多様性」の考え方は生物学的あるいは自然科学的な知見をベースに生まれたものだが、私たちがその意義を実感したりそれに関する保全活動や実践を行っていく際には、「八百万の神様」「鎮守の森」といった、日本における伝統文化や自然観に引き寄せながら解釈していくことも必要であると論じています。

一方、ユネスコの無形文化遺産に登録された秩父神社(埼玉県秩父市)の「御神体」である武甲山という山が、皮肉なことに石灰岩を豊富に含んでいるため戦後一貫して石灰岩採掘が行われて現在に至り、山容が著しく変容しているという事実を指摘し、生物多様性あるいは自然との共生というテーマを考えていく場合、自然観や文化のレベルと一体に、公共政策や社会経済的な視点を含めた対応を行っていくことの重要性を述べる内容となっています。

2021/04/01

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