広井良典教授が審査委員の一人を務めた第36回(2021)京都賞(思想・芸術部門)が発表されました
広井良典教授が審査委員の一人を務めた第36回(2021)京都賞(思想・芸術部門)が発表され、フランスの哲学者ブリュノ・ラトゥール氏(パリ政治学院名誉教授)が選ばれました。
京都賞は、科学や文明の発展、また人類の精神的進化・高揚に著しく貢献した方々を讃える国際賞で、公益財団法人稲盛財団が運営しています。今回は先端技術部門、基礎科学部門、思想・芸術部門からそれぞれ1名の受賞者が決定されました。
京都賞の選考は各部門の専門委員会、審査委員会および京都賞委員会の3段階からなる京都賞審査機関によって行われ、広井教授は思想・芸術部門の審査委員会の委員を務めました。
思想・芸術部門の受賞者となったブリュノ・ラトゥール氏は、「科学技術と社会構造の相互作用に着目し、「近代」の根底的見直しを図る哲学の展開」を行った業績が評価され、「自然、人間、実験装置などを等しくアクターと見なし、科学技術をそれらのハイブリッドなネットワークの作動と記述して科学観に新風を吹き込」むとともに、「地球環境問題への提言を含む多面的な活動は分野を超えた影響を与えてきた」ことが受賞理由として挙げられました。
なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から授賞式及び京都賞関連行事は中止となり、ただし記念講演のみオンラインでの動画配信が予定されています。
*関連サイト
京都賞について | 京都賞 (kyotoprize.org)
2021/06/21