『2015年度ポケットゼミ「沖縄・久高島研究」久高島合宿文集』が完成しました
鎌田東二教授による2015年度ポケットゼミ「沖縄・久高島研究」の久高島合宿文集が完成しました。門前斐紀研究員(上廣こころ学研究部門)が編集し、鎌田教授が巻頭言を寄せています。
合宿は、2015年9月11日から15日の期間、沖縄県南城市久高島にておこなわれました。文集には、参加した学生たちによるレポートが、写真付で収められています。(右の表紙画像をクリックするとPDFが開きます)
巻頭言 2015 年度ポケゼミ「沖縄・久高島研究」久高島合宿文集に寄せて
わたしがポケゼミ「沖縄・久高島研究」を始めたのは、2012年度からだった。東日本大震災が起って、文明や社会のあり方、そこでの人間の生き方や学問的探究のあり方などを深く問いかけ、再構築していく必要があると感じていた。
また、京都大学の中でも非常に小規模なこころの未来研究センターという研究機関に勤めていて、教育学研究科の大学院での「臨床教育学演習」などの授業はあり、大学院生と議論する場はあったものの、学部生、とりわけ1回生と接する機会はほとんどなかった。
そこで、フレッシュパーソンにぜひ「沖縄・久高島」の存在を通して、民俗学や宗教学や地域研究などフィールドワーク系の研究の面白さや醍醐味を経験してもらいたいと、本ポケゼミを始めたのだった。
最初から「沖縄・久高島研究」と地域限定しているので、それなりの意識と関心を持つ学生が集まり、1班3~4名の編成にして、途中で2度のミニフィールドワーク体験(5月の葵祭と7月の祇園祭)や、フィールドワーク報告会(祇園祭フィールドワーク報告会)をするので、学生相互に交流も生まれたと思う。1回生の時期にこのような少人数ゼミで親しく交わる経験を持つことはとてもよいことだと思っている。
わたしは、大重潤一郎監督(1946-2015)と 1998年に出逢い、それから「神戸からの祈り」「東京おひらきまつり」「NPO 法人沖縄映像文化研究所」「NPO 法人東京自由大学」など、いろいろなイベントや探究の場を共にしてきた。
その大重潤一郎監督が外部講師・現地講師で、わたしが内部講師・引率教員というスタンスで、比嘉康雄著『日本人の魂の原郷―沖縄久高島』(集英社新書、2000年5月)をテキストに全篇をしっかり読み込み、班別に発表してもらいながら、討議していき、それを基盤に現地に繰り出すという手法を取った。そして、その最後の仕上げと新しいスタートが、9月の「久高島大運動会」に合わせて行なう「久高島合宿」であった。
(『2015年度ポケットゼミ「沖縄・久高島研究」久高島合宿文集』巻頭言より)
わたしがポケゼミ「沖縄・久高島研究」を始めたのは、2012年度からだった。東日本大震災が起って、文明や社会のあり方、そこでの人間の生き方や学問的探究のあり方などを深く問いかけ、再構築していく必要があると感じていた。
また、京都大学の中でも非常に小規模なこころの未来研究センターという研究機関に勤めていて、教育学研究科の大学院での「臨床教育学演習」などの授業はあり、大学院生と議論する場はあったものの、学部生、とりわけ1回生と接する機会はほとんどなかった。
そこで、フレッシュパーソンにぜひ「沖縄・久高島」の存在を通して、民俗学や宗教学や地域研究などフィールドワーク系の研究の面白さや醍醐味を経験してもらいたいと、本ポケゼミを始めたのだった。
最初から「沖縄・久高島研究」と地域限定しているので、それなりの意識と関心を持つ学生が集まり、1班3~4名の編成にして、途中で2度のミニフィールドワーク体験(5月の葵祭と7月の祇園祭)や、フィールドワーク報告会(祇園祭フィールドワーク報告会)をするので、学生相互に交流も生まれたと思う。1回生の時期にこのような少人数ゼミで親しく交わる経験を持つことはとてもよいことだと思っている。
わたしは、大重潤一郎監督(1946-2015)と 1998年に出逢い、それから「神戸からの祈り」「東京おひらきまつり」「NPO 法人沖縄映像文化研究所」「NPO 法人東京自由大学」など、いろいろなイベントや探究の場を共にしてきた。
その大重潤一郎監督が外部講師・現地講師で、わたしが内部講師・引率教員というスタンスで、比嘉康雄著『日本人の魂の原郷―沖縄久高島』(集英社新書、2000年5月)をテキストに全篇をしっかり読み込み、班別に発表してもらいながら、討議していき、それを基盤に現地に繰り出すという手法を取った。そして、その最後の仕上げと新しいスタートが、9月の「久高島大運動会」に合わせて行なう「久高島合宿」であった。
(『2015年度ポケットゼミ「沖縄・久高島研究」久高島合宿文集』巻頭言より)
2015/10/08