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こころの未来 認知行動・脳科学集中レクチャー 〜社会性の生物学〜を開催しました

 2018年2月1日・2日、「2017年度 こころの未来 認知行動・脳科学集中レクチャー 〜社会性の生物学〜」を稲盛財団記念館3階大会議室で開催しました。
 阿部修士准教授の企画進行で開催している本レクチャーの2017年度は「社会性の生物学」というテーマで行われました。生態学・動物行動学を専門とする琉球大学の辻和希教授、神経生理学を専門とする生理学研究所の磯田昌岐教授をお招きし、行動生態学及び神経生理学の視点から、これまでの社会性に関する研究の背景や最新の研究成果をわかりやすく講義して頂きました。
 2日目の最後の時間は、両先生及びフロアによる質疑応答の時間が設けられ、吉川センター長、小村教授らセンターの研究者も加わっての活発なディスカッションが行われました。
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◯参加者の感想(アンケートより)
・2日間で辻先生と磯田先生の講義を聞いて勉教になった。ヒトの脳研究に興味があって研究を行っているが、辻先生の講義を聞いて視野が広がるという感じがした。また磯田先生の講義で、自己ー他者、情報処理における社会認知機能での重要性、およびかかわる脳機能との関係性がわかった。(研究者)
・2人の講師から話を聞けたのは新鮮で良かった。細かい話から大きな全体像みたいなものを知れて良かった。(研究者)
・初めて聞く内容が多かったですが、非常にわかりやすかった。理論、実証研究、包括的な見方と様々に内容が盛り沢山だったので、復習に時間をかけたい。(学生)
・ヒト以外の動物を対象にした研究は、実験手法の違いにとどまらず、生物観、社会観の違いが主張に反映されていて、とても興味深い。(学生)
・辻先生のアリの進化生態学、磯田先生のサルの神経生理学研究とも大変興味深かった。従来の1テーマだけでなく、今回のように2テーマを実施するのも良いと感じた。(その他)

[開催ポスター]
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[DATA]
▽日時:2018年2月1日(木)2日(金)両日とも10:30 – 12:00、及び13:30 – 16:45
▽ 場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽講師紹介:
・辻和希先生(琉球大学・教授)
「生物における社会と利他行動の進化」
私は動物の社会がいかに進化してきたのか、その力学的機構の解明を目的に長年研究してきた。ヒトでもアリでも「社会」は個体間の複雑な関係性の総体だが、それが基本的にいって単なる物理法則である自然選択でいかに自然発生し得たのかが興味の中心である。そこでは、遺伝子、細胞、個体、社会、生物群集という階層性が生物の世界でいかに進化し、その中で働く力のせめぎあいとその帰結の解明がつまるところの焦点になる。本講義では進化生態学の基本的枠組のなかで、生物にみられる利他的行動の進化機構がいまどう理解されているのかを、自身の研究をとりまぜ概説する。
・磯田昌岐先生(生理学研究所・教授)
「社会的認知機能の生理学的理解:サルを用いた実験研究から」
我々は,対面する2個体のサルを用いて社会的認知機能を評価する実験パラダイムを開発し,自己と他者の行動情報処理の神経機構を明らかにしてきた。また,そのような実験系を利用して,ヒトの自閉スペクトラム症とよく似たサルの自然発生例を見出し,その遺伝子変異,神経活動特性,および行動特性を報告した。今回の講義では,こうした2個体のサルを同時に用いる新たな実験研究のストラテジーを紹介しながら,社会的認知機能の神経基盤について議論したい。
▽参加費:無料
▽対象:研究者・学生
▽参加者数:80名

2018/02/07

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