長谷川研究員と河合教授の共著論文が『Psychologia』に掲載されました
長谷川千紘研究員(上廣こころ学研究部門)と河合俊雄教授他の共著論文 ” Psychological Characteristics of the NEW-FFI and the Tree Drawing Test in Patients With Thyroid Disease ” が、国際心理科学誌『Psychologia』第56巻2号(2013年6月/発行:プシコロギア会)に掲載されました。
論文は、「甲状腺疾患におけるこころの働きとケア」プロジェクトの一環として、2種類の心理テストから甲状腺疾患患者の心理的特徴を検討したものです。意識的に回答される質問紙では極めて標準的な反応を示す一方で、無意識的なあり方が反映されるバウムテスト(投映描画法)では自我境界の曖昧さが示されました。そのため、心理療法では表面に現れてきにくい深いレベルまで見通していく必要があるのではないかと考察しています。
C.Hasegawa, K.Umemura, M.Kaji, N.Nishigaki, T.Kawai, M.Tanaka, Y.Kanayama, H.Kuwabara, A.Fukao, & A.Miyauchi(2013) Psychological Characteristics of the NEW-FFI and the Tree Drawing Test in Patients With Thyroid Disease. Psychologia, 56(2), 138-153
国際心理科学誌『Psychologia』(プシコロギア会)ウェブサイト
2013/09/27