鎌田教授の論考「西行の旅と歌の言霊」が『怪』39号に掲載されました
鎌田東二教授の論考「西行の旅と歌の言霊」が、妖怪マガジン『怪』39号(角川書店/2013年7月30日発行)に掲載されました。
『怪』は年三回発行される妖怪専門ムック本です。「妖怪」をテーマに毎回、多彩な執筆陣が寄稿しています。鎌田教授は、旅で遭遇する「怪」を集めた第二特集で、乱世の国内を旅した大歌人・西行法師の生涯とその旅で見た戦乱の記録を追いながら、西行が残した鎮魂の歌を紹介しています。
わたしは自分の名前「東二」に「東」という方位を示す字が入っているためか「東に行く」傾向があるのだが、それに対して「西行」さんはどうなのか、意識し始めたわけである。滑稽だが、佐藤義清・西行に対して鎌田東二・東行という対抗心が芽生えたのである。
二つめは、長じて、西行こと佐藤義清が、平治の乱で源義朝とともに殺されたわたしの直接の先祖鎌田正清の同族で、正清の父通清のまた従兄弟(西行と通清の曾祖父はともに藤原公清)に当たっていて、正清とほぼ同時代人であったことがわかり、いよいよ西行への感心が深まった。(中略)
そこで見えてきたのが、西行の旅のすごさであった。それを支えたのが、高野聖にして真言僧であり、修験者としての西行であったこともわかった。
(記事より抜粋)
二つめは、長じて、西行こと佐藤義清が、平治の乱で源義朝とともに殺されたわたしの直接の先祖鎌田正清の同族で、正清の父通清のまた従兄弟(西行と通清の曾祖父はともに藤原公清)に当たっていて、正清とほぼ同時代人であったことがわかり、いよいよ西行への感心が深まった。(中略)
そこで見えてきたのが、西行の旅のすごさであった。それを支えたのが、高野聖にして真言僧であり、修験者としての西行であったこともわかった。
(記事より抜粋)
『怪』39号:書籍紹介ページ(角川書店)
『怪』39号:Amazonの書籍ページ
2013/08/21