佐藤弥特定准教授らが執筆した論文が【Scientific Reports】に出版されました
佐藤弥特定准教授・吉川左紀子特定教授らが執筆した論文が【Scientific Reports】に出版されました。
ソーシャルサポート知覚の神経基盤を解明しました.
Sato, W., Kochiyama, T., Uono, S., Sawada, R., & Yoshikawa, S. (2020).
Amygdala activity related to perceived social support.
Scientific Reports, 10, 2951.
https://www.nature.com/articles/s41598-020-59758-x
【概要】
ソーシャルサポート知覚にかかわる扁桃体活動
ソーシャルサポート知覚(人から支えられているという感覚)は,幸福を促進し,ストレス関連疾患を抑制する.最近の構造的脳画像研究は,扁桃体の体積がソーシャルサポート知覚に性の関係を持つことを報告した.しかし,扁桃体の活動および機能結合がどのようにソーシャルサポート知覚に関係するかは不明であった.この問題を検討するため,安静時のfMRIを撮像して安静時活動を解析し,ソーシャルサポート知覚を質問紙で調べた.両側扁桃体の活動はソーシャルサポート知覚と負の関係を示した.左扁桃体と右眼窩前頭皮質・両側楔前部との結合はソーシャルサポート知覚と正の関係を示した.こうした結果は,扁桃体の活動低下および扁桃体と他部位との結合亢進がソーシャルサポート知覚およびそのポジティブな効果の基盤にあることを示唆する.
2020/03/11