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増田准教授(アルバータ大学)の講演会がデザイン学大学院連携プログラムで開催されました

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センターに滞在して共同研究を行なっている増田貴彦先生(アルバータ大学准教授/日本学術振興会外国人招聘研究者)の講演会「文化と視覚表象–アート・デザイン・広告に見られる文化差の研究」が開催されました。
 文化心理学の大枠から始まり、特に人の「注意 (attention)」に関する基礎的な心理処理の文化差を研究されてきた増田先生。文化が作り出すこころを研究するだけでなく、こころが作り出す文化(文化的産物)について、雑誌広告・絵画などの視覚芸術の観点からお話されました。視覚芸術に関する発達的研究や、文化によって好まれるデザインの違いなどに言及された後、今後の文化心理学の発展のためには、「文化→こころ」だけでなく「こころ→文化」を含めた双方向的なアプローチが必要であると論じました。
 本講演には、学内の学部生から大学院生、研究員や先生方まで幅広く参加し、講演後も活発な議論が続きました。(主催:京都大学 博士課程教育リーディングプログラム「デザイン学大学院連携プログラム」,共催:京都大学こころの未来研究センター)

▽ 日時:2013年6月14日(金)13:00-14:20
▽ 場所:京都大学こころの未来研究センター
     京都大学稲盛財団記念館3階 大会議室
▽ 企画司会:子安 増生教授(京都大学大学院教育学研究科認知心理学講座)
▽ 概要:近年誕生した、人類学・言語学・心理学・神経科学の学際的研究分野―文化心理学―は、文化とこころの相互構築プロセス(文化⇔こころ)の解明を目指している。なかでも東アジア文化圏と北米文化圏の心理過程を対象とした研究では、それぞれの文化圏で歴史的に蓄積された思考様式の違いが、「注意」に及ぼすことを示すデータが報告されている(「文化→こころ」の研究)。今回の講義では、それぞれの文化圏でみられるアート・デザイン・広告と言った視覚表象にも、その文化の人間観・世界観が反映されていることを示す事例を紹介し(「こころ→文化」の研究)(e.g. Masuda, Gonzalez, Kwan, & Nisbett, 2008; Wang. Masuda, Ito, & Rashid, 2012)、文化心理学の今後の発展のためには「文化→こころ」および「こころ→文化」の双方向的な研究が必要であることを論じる。

関連ページはこちら
(2013年6月12日(水)に人間・環境学研究科で行われた増田先生の講演について)
増田准教授の詳しい経歴・研究内容はこちら
http://www.ualberta.ca/~tmasuda/J-page.htm
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/news2/2013/04/post-96.php
□京都大学デザイン学大学院連携プログラム
http://www.design.kyoto-u.ac.jp/
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2013/07/05

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