上田祥行特定講師らの研究論文が『Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition』に掲載されました
上田祥行特定講師が、京都大学大学院人間・環境学研究科の齋木潤教授と樋口洋子さん(現・理化学研究所脳神経科学研究センター研究員)、理化学研究所脳神経科学研究センターの柴田和久チームリーダーと一緒に行った研究論文がJournal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognitionに掲載されました。
私たちは、普段意識することなく、視覚的な場面の規則性を学習しており、規則性が学習されると、同じ場面に出会ったときに効率的な注意の移動が可能となります。これまで、必ずしも同じ場面だけではなく、多少の変動がある状況でも規則性を学習できることが知られていましたが、その詳細なメカニズムについてはわからないことが多くありました。本研究では、文脈手がかり効果を用いてこれらのメカニズムを検討し、学習時の変動の程度に応じて、新しい場面での効率的な注意の移動ができるかどうかが決まることを実験的に示しました。
著書名:
Higuchi, Y., Ueda, Y., Shibata, K., & Saiki, J. (2019). Spatial variability induces generalization in contextual cueing.
発行:Journal of Experimental Psychology: Learning, Memory, and Cognition
2019/11/28