広井教授が報徳思想と持続可能な地域経済に関する講演をおこない、小田原市長と対談しました
広井良典教授が、二宮尊徳生誕の地である神奈川県小田原市(小田原市民会館)で2016年4月24日に開かれた「協同の力で地域を創る」と題する集会で報徳思想とコミュニティ経済について講演しました。講演に続いて、加藤憲一小田原市長(京都大学出身)との間で「相互扶助の文化と経済が拓く、持続可能な地域づくり」をテーマに対談がおこなわれました。
小田原市は、報徳思想の考え方を市民主体の自然エネルギー事業に活かした「ほうとくエネルギー」株式会社や、同じく報徳思想と協同労働の理念を融合させた「報徳農場」などの先進的な取組みで知られています。
広井教授の講演では、報徳思想のもつ新たな現代的意義が、人口減少社会や地方創生との関わり、相互扶助と自然に関するテツオ・ナジタ著『相互扶助の経済』の議論との関連等において提起されました。
午後には6つの分科会(①持続可能な地域経済と報徳思想、②再生可能エネルギーが新しい社会を創る、③誰もが生きられ、働くことのできる社会へ、④人口減社会を希望に、⑤子育ての社会化と協同の力による子育ち・親育ち、⑥農のグローバル化を超えて)に分かれて報告や討論がおこなわれ、池上惇・京都大学名誉教授、鈴木梯介・エネルギーから経済を考える経営者ネットワーク会議代表理事、山田正彦・元農林水産大臣等もコメンテーターとして参加しました。
当日の概要と講演写真が、神奈川県生活協同組合連合会のウェブサイトに掲載されています。
2016神奈川集会 in 小田原が開催されました
高度成長から成熟社会への大きな転換期を迎える中、経済成長一辺倒では解決しえない、社会の孤立・分断を市民の協同・連帯の力で誰もが共に生きられ、働くことができる持続可能な新しい社会づくりへの様々な取り組みが広がってきています。
報徳思想と持続可能な地域づくりの先進の地・小田原において、社会の様々な困難や課題に焦点をあてつつ、共に学び、共に考え、共に行動し、人口減社会への希望となる新たな現実を作りだす契機としてこの集会は企画されました。
(神奈川県生活協同組合連合会ニュースページより引用 ※写真も)
イベント案内(PDF)
http://www.knsyk.jp/s/sanka/pdf/kngwb20160424.pdf
2016/05/02