広井教授のコラムが京都新聞夕刊(7月13日付)の「現代のことば」欄に掲載されました
広井良典教授のコラムが京都新聞夕刊(7月13日付)の「現代のことば」欄に掲載されました。
タイトルは「鎮守の森コミュニティプロジェクト」で、コンビニの数よりも多い”鎮守の森”のもつ意義に始まり、広井教授が進めているプロジェクトの内容(鎮守の森・自然エネルギーコミュニティ構想、鎮守の森セラピー、祭りと地域再生、鎮守の森ホスピスなど)や最近の展開を紹介する内容となっています(最後にセンター創立10周年シンポの案内も)。
現代のことば「鎮守の森コミュニティプロジェクト」 広井良典
最初に知った時に驚いたのだが、全国の神社・お寺の数はそれぞれ約8万数千で、あれほど多いと思われるコンビニの数約6万弱よりも多い。
加えて興味深いのは、日本の神社やお寺と「自然」との結びつきだろう。考えてみればキリスト教の教会は、尖塔が天を目指すように立っているなど、自然とのつながりは重要な要素ではない。ところが例えば神社の場合は、鎮守の森という言葉が示唆するように、森や木々の存在が不可欠なものとなっており、自然の中に「神々」あるいは有と無を超えた何かを見いだしてきた日本人の生命観・宇宙観をよく示している。….
(2017.7.13「京都新聞」夕刊)
最初に知った時に驚いたのだが、全国の神社・お寺の数はそれぞれ約8万数千で、あれほど多いと思われるコンビニの数約6万弱よりも多い。
加えて興味深いのは、日本の神社やお寺と「自然」との結びつきだろう。考えてみればキリスト教の教会は、尖塔が天を目指すように立っているなど、自然とのつながりは重要な要素ではない。ところが例えば神社の場合は、鎮守の森という言葉が示唆するように、森や木々の存在が不可欠なものとなっており、自然の中に「神々」あるいは有と無を超えた何かを見いだしてきた日本人の生命観・宇宙観をよく示している。….
(2017.7.13「京都新聞」夕刊)
◇関連ページ
鎮守の森コミュニティ研究所(広井教授が所長を務めています)
http://c-chinju.org/
京都大学こころの未来研究センター創立10周年記念シンポジウム
http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/jp/event2/2017/05/10-3.php
2017/07/18