河合俊雄教授がリトアニアで開催されたJoint IAAP /Vilnius University/ LAAP Conferenceで招待講演を行いました
河合俊雄教授が、リトアニアの首都ヴィリニュスで2018年5月11日〜12日に開催された、Joint IAAP /Vilnius University/ LAAP Conference で招待講演を行いました。
国際分析心理学会は、今後アカデミックな世界との交流を増やそうという意図で、今年からいくつかの大学との共催大会を企画していて、これが第1回にあたります。会場となったヴィリニュス大学は、1579年に設立された伝統ある大学で、そこの哲学部のGrazina Gudaite教授はユング派の分析家でもあって、大会委員長を務めました。
テーマは“Research in Psychotherapy and Culture: Exploring Narratives of Identity”(心理療法と文化に関する研究:アイデンティティーのナラティヴを探求する)。
シベリアのシャーマンについての研究発表、トラウマに関連してリトアニアでの第2次世界大戦中のパルチザンに関する研究発表などもあって興味深いもので、500名くらいの参加者がありました。
河合教授は”The Prevalence of Autistic Spectrum Disorder and its Cultural and Contemporary Meaning: Psychotherapeutic Research”(自閉症スペクトラム障害の増加とその文化・現代的意味:心理療法的研究)という題で発表しました。講演内容は、こころの未来研究センターにおける発達障害へのプレイセラピーの研究成果を報告するとともに、発達障害が増えていることの文化的・現代的意味を考察したものです。
2018/12/20