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「京都大学LINEこころの相談室」のサービスが京都信用金庫に導入されました

こころの未来研究センターでは、2019年度より研究プロジェクト「SNSカウンセリングとコミュニティ支援」を進めています。本プロジェクトは臨床心理学の知見を生かして地域貢献をしつつ、学術的観点からも新しいこころのケアサービスの構築に貢献することを目的とするものです。「京都大学LINEこころの相談室」は、上記の目的に根ざし、企業で働く従業員とそのご家族を対象に開室されたSNSカウンセリングサービスで、本プロジェクトによって2020年4月から運営されています。主に地域に根ざした企業様と契約を結び、従業員の方をメンタル面から支えると共に、まだ経験値が少ない同分野での基礎研究を進め、SNS時代のこころのケアの質の向上を目指すものでもあります。

 

SNSカウンセリングは、相談したい人が自分のスマホなどからアクセスをして、チャット形式で臨床心理学の専門家に相談をすることができるもので、現在、自治体などでも積極的に導入されています。時代に即したツールを用いて、カウンセリングを必要とする人たちに身近に活用していただけると共に、コロナ禍においても非接触の相談として注目を集めています。

このような心理的サポートは、相談者個人を支えるだけではなく、企業全体の主観的健康感を向上させることがわかっています。また、相談だけでなく、心理テスト等のサービスもご利用いただけるため、自己分析や社内でのコミュニケーションのためのツールとしても活用していただくことが可能です。

 

このような背景の中、当相談室が101日より京都信用金庫様の新たな社内向けメンタルヘルスケアサービスの一つとして導入していただくことになり、9月29日に同金庫本店で記者発表が行われました。

 

冒頭、京都信用金庫・榊田隆之理事長からは従来から導入していた対面カウンセリングに加え、気軽にアクセスできる非対面のシステムを複数導入することで、従業員に対して心理的安全感の高いサービスを提供したいとのお話がありました。今回導入された3つのサービスは助産師によるメールカウンセリング「The CARE」(With Midwife社)、AIロボとの会話アプリ「emol」(emol社)、当センターの「京都大学LINEこころの相談室」ですが、三者三様の特徴をもつサービスを同時に導入することで、多様な従業員を支えるメンタルヘルスケアの間口を広げ、ひいてはロールモデルとして地域企業のこころの健康サポート体制の構築にも繋げていきたいと述べられました。

 

二社からの説明に続き、こころの未来研究センターからは内田由紀子教授(副センター長)が、同サービスは時代の変化・ニーズに即して誕生したもので、臨床心理士・公認心理師による個人のメンタルサポートという側面も持つほか、全体的傾向を企業にフィードバックすることで、個人の秘密を守りながら、社内環境の改善にも役立ててもらえるような包括的なサービスであることについて述べました。

 

京都信用金庫が掲げる地域全体のメンタルヘルスに対する意識の向上と体制の構築に対し、当センターも研究機関としてできる限りの貢献ができるよう、協力体制を継続して参ります。

 

プロジェクトにご関心をお持ちの企業様は下記連絡先までお問い合わせください。

(なお、研究はデータを完全に匿名化された後に行うものであり、個人が特定できる形でデータが公開されたり、企業に報告されたりすることはありません。)

 

京都大学LINEこころの相談室 http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/sns/

お問い合わせはこちら:kokoro_linemail2.adm.kyoto-u.ac.jp(*を@に変えてお送りください)

 

プロジェクト概要 http://kokoro.kyoto-u.ac.jp/2021pj_19-1-07/

 

京都信用金庫ニュースサイト 
https://www.kyoto-shinkin.co.jp/whatsnew/pdf2021/n21-0550.pdf

京都新聞 https://www.kyoto-np.co.jp/articles/gallery/647083

日本経済新聞 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF2953T0Z20C21A9000000/

 

 

2021/09/30

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