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2018年第2回こころ研究会で熊谷誠慈特定准教授が発表を行いました

 2018年3月14日、第2回こころ研究会が稲盛財団記念館1階京都賞ライブラリーセミナー室にて開催されました。本年度の京都こころ会議のテーマ「こころと生き方」に沿って、当センターの熊谷誠慈特定准教授が「こころと生き方についての仏教学的再解釈」と題した発表を行いました。
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 熊谷誠慈特定准教授                   研究会の様子
 熊谷特定准教授の発表では、各宗派の仏典を精緻に振り返り、仏教哲学において「心」がどう捉えられてきたかが紹介された上で、国民総幸福(GNH)を国策に据えるブータンを例に、仏教倫理の視点から幸福な生き方とはどういうものかが論じられました。そして「生き方の選べない社会」から「生き方の選びきれない社会」へと変化してきた現代において、仏教が呈示する生き方が一つの道標となりうることが示唆されました。
 熊谷准教授の発表に引き続き行われたディスカッションでは、仏教とスコラ哲学の異同や風景画の出現時期などから東西の認識論の違いが指摘されました。同じ仏教内でも発表で取り上げられた伝統的な仏教哲学と、親鸞のような近代的な仏教思想や華厳思想とでは、こころや生き方についての考えも異なり、地理的・時代的な違いがあることが議論されました。そして、今回呈示された仏教の心の分類のような「こころ観」が、その時代や文化における生き方と密接に結びついていることが意見されました。さらには、生き方をめぐる自由と不自由との逆説的な関係などにも話は及び、積極的な議論が交わされました。

(報告:梅村高太郎 特定研究員)

2018/06/04

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