前浦菜央(大学院生/リサーチアシスタント)・中山真孝特定助教・内田由紀子教授の共著論文 「日本における感動と Awe の弁別性・類似性」 が、『認知科学』に掲載されました。
前浦菜央(大学院生/リサーチアシスタント)・中山真孝特定助教・内田由紀子教授の共著論文 「日本における感動と Awe の弁別性・類似性」 が、『認知科学』に掲載されました。
我々はよく「感動した」ということを言います。その対象は様々であり、日々経験するようなことから人生を左右するような大きな感動まで様々です。一方で、欧米を中心にAweという感情も研究されています。この感情は日本語では畏怖や畏敬といった言葉で呼ばれますが、「感動」と言われる感情とも類似していることが示唆されました。そこで研究チームでは、「感動」と「Awe」の類似点と相違点をそれら感情体験の状況を収集して分析しました。
結果として、自然の美しさへなど一部の対象への感動や人生の中での大きな感動はAweの体験と類似している一方で、日々経験される感動はAweとは異なる体験であり、また震災など自然の脅威に対する特にネガティブなAweは感動ではないこと、などを明らかにしました。
前浦菜央, 中山真孝, & 内田由紀子. (2020). 日本における感動と Awe の弁別性・類似性. 認知科学, 27(3), 262-279.
https://doi.org/10.11225/cs.2020.036
2020/11/04