【令和2年度 実践活動】SNSカウンセリングとコミュニティ支援
研究課題 SNSカウンセリングとコミュニティ支援
研究代表者 河合俊雄 京都大学こころの未来研究センター 教授
連携研究者 杉原保史 京都大学学生総合支援センター 教授
田中康裕 京都大学大学院教育学研究科 教授
梅村高太郎 京都大学大学院教育学研究科 講師
宮田智基 帝塚山学院大学大学院 教授
吉川左紀子 京都芸術大学文明哲学研究所 所長
共同研究者 文山知紗 京都大学大学院教育学研究科 博士後期課程
センター参画 内田由紀子 京都大学こころの未来研究センター 教授
畑中千紘 京都大学こころの未来研究センター 特定講師
中山真孝 京都大学こころの未来研究センター 特定助教
鈴木優佳 京都大学こころの未来研究センター 特定助教
粉川尚枝 京都大学こころの未来研究センター 特定研究員
昨今のコミュニケーションツールは若年層を中心にソーシャルネットワーキングサービス(SNS)へ移行しており、電話・メール相談が担ってきた機能をSNSでも構築していくことが求められている。しかしながらSNSを用いた相談については試験的導入が始まったばかりであり、専門家の間でも新たな領域として認知され始めつつある状況で、相談の体制や技法と理論の整備が喫緊の課題である。本研究プロジェクトでは、このような社会的ニーズに鑑み、臨床心理学の専門家と実証系心理学の専門家のチームにより、実践知と最新の実証分析を相補的に組み合わせ、SNS相談の専門的技法と理論的基盤、適切なシステムの構築のための研究を行っている。具体的には、企業・自治体との連携を基盤にSNS相談事業を立ち上げ、ニーズのある企業の従業員やそのご家族、学校の生徒等を対象にLINEを用いた心理カウンセリングを実施する。こうした臨床実践によりコミュニティを支援するシステムを構築することで自律的研究―実践体制を作り、SNS相談についての基礎研究を学際的に進めつつ社会的課題の解決を目指すことを目的とする。