【令和3年度 研究プロジェクト】高齢者の幸福感と健康に関する心理・神経科学アプローチ
研究課題 高齢者の幸福感と健康に関する心理・神経科学アプローチ
研究代表者 中井隆介 京都大学こころの未来研究センター 特定講師
共同研究者 柳澤邦昭 神戸大学 講師
センター参画 阿部修士 京都大学こころの未来研究センター 准教授
寺尾真紀 京都大学こころの未来研究センター 研究員
幸福感や健康は、様々な心理学研究・疫学研究の対象となっている。このような中で超高齢化社会を迎える日本においては、明らかな主観的健康の低下が生じる高齢者を対象に、生体情報の測定に基づいた客観的な研究を行う必要性が生じている。しかし、これまで高齢者に対し、幸福感や心理傾向等と関連して、脳の構造や機能のデータ、各種バイオマーカー等を包括的に取得し分析した研究は少ない。本プロジェクトでは、特に近年注目を集めている「神経症傾向」に着目した上で、高齢者における幸福感・健康と、脳機能や炎症反応といった生体データとの連関を、心理学・神経科学の観点から解析し、明らかとすることを目的とする。この研究から、高齢者が永く「こころの豊かさ」を実現するための知見が得られ、Quality of Life (QoL)の向上に繋がることが期待できる。