【令和元年度 社会発信】京都こころ会議
研究課題 京都こころ会議
研究代表者 河合俊雄 京都大学こころの未来研究センター 教授
科学技術の進歩や、経済のグローバル化により、人類はこれまでに体験したことのない大きな変化の時代に突入している。2015年4月に発足した「京都こころ会議」は、複雑化する環境に直面する人間の「こころ」に焦点をあて、日本語の「こころ」という言葉から展開される多様な研究の成果を、世界に向けて発信する場である。「こころ」という言葉は、豊かな広がりを持っている。個人の様々な内的活動を示すだけでなく、「茶の心」などというように、他者や他の生物、また物や概念の中に人間が見出してきた「こころ」も多くある。日本語の「こころ」という言葉の多義性をその中心に据えることで、現代を生きる人間とその環境について多様な角度から議論を交わし、両者のあるべき姿について積極的な検討と情報の発信を行っていくことが、「京都こころ会議」の目的である。