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【令和元年度 研究プロジェクト】ケアの認知心理学

研究課題 ケアの認知心理学

研究代表者 吉川左紀子 京都大学こころの未来研究センター 特定教授

連携研究員 布井雅人 聖泉大学人間学部 講師
      中澤篤志 京都大学大学院情報学研究科 准教授
      本田美和子 東京医療センター・総合内科医長

センター参画 上田 祥行 京都大学こころの未来研究センター 特定講師

対人場面においては、表情や視線など様々な非言語情報がやり取りされている。それらの非言語情報は、相手の心的状態の推測や、相手の印象形成などを通して対人関係の形成に大きな影響を及ぼしている。介護や看護などのケア場面においても、援助者と被援助者の間では、多くの非言語情報のやり取りが行われており、それらが両者間の対人関係の形成に大きく寄与していると考えられる。しかし、そのようなケア場面における援助者と被援助者のやり取りは、通常の二者間でのやり取りとは異なった形態で行われることも多い。中でも、被援助者の体勢は、ベッドで寝ていたり、車椅子に座っていたりと様々である。しかし、従来の非言語コミュニケーションに関する研究では、非言語情報の処理に体勢の違いが及ぼす影響についての検討はなされていない。そこで、本研究では、体勢の違いによって非言語情報の処理がどのように変化するのかを検討する。さらに、ケア場面において重要とされる被援助者と援助者の距離の影響についても併せて検討する。これによって、ケア場面で良好な対人関係を構築するために、援助者がどのような点に気をつけるべきかを明らかにすることができると考えられる。

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