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【平成30年度 研究プロジェクト】福祉と心理の総合化に関する研究

研究課題
福祉と心理の総合化に関する研究

研究代表者
広井良典 京都大学こころの未来研究センター 教授

連携研究員
菊地謙 千葉市生活自立・仕事相談センター稲毛・センター長兼主任相談員
松葉ひろ美 千葉大学大学院人文社会科学研究科特別研究員

センター参画
吉川左紀子 京都大学こころの未来研究センター 教授
河合俊雄 京都大学こころの未来研究センター 教授

「福祉」と「心理」という二つの分野は、これまで学問領域としても、大学での教育ないし人材養成としても、また社会における制度としても、異なる流れにおいて発展してきた。しかしながら、現代においては両者を横断するような複合的な課題群が多く生じている。
 たとえば若者のひきこもりといった問題を考える時、それは一方で個人の内的ないし精神的な課題として存在すると同時に、失業ないし非正規雇用、貧困、社会的排除、あるいはそこから派生する自己肯定感の減退といった状況等々が複合的に関わっている。いわゆる高齢者介護をめぐる課題も、それは基本的に高齢者福祉(ないし医療)の領域において対応されてきたが、心理的な問題が多く内在していることは言を俟たない。
 本プロジェクトでは、福祉と心理をめぐる以上のような現代的状況を踏まえ、それらを架橋ないし総合化するような対応がいかにして可能となるかを多面的な角度から吟味し、また必要な政策についての提言を行うことを目的とする。それは現代社会におけるニーズの複合化と、ケアないしサービスの提供サイドの縦割り性から来る諸問題を改善ないし克服していくことに寄与するものと考えられる。

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