【令和元年度 研究プロジェクト】拡張された芸術学(Extended Theory of Art)
研究課題 拡張された芸術学(Extended Theory of Art)
研究代表者 吉岡洋 京都大学こころの未来研究センター 特定教授
連携研究員 伊藤亜紗 東京工業大学 准教授
加須屋明子 京都市立芸術大学 教授
平成30年度まで実施してきたプロジェクト「〈見えない人〉の美術表現」の研究成果を受け、必ずしも視覚障害者に限定することなく、制度的な「美術」の世界に属さない様々な美術表現の現状と可能性を、社会的な視野のもとに広く展開することを目的とする。身体的あるいは精神的な障害を持ちつつ美術表現を行う人々、高齢者、その他正規の美術教育や美術界、アートマーケットの〈外部〉において創作活動を行っている人々を実際に調査し、そうした活動の意味を探究する。
このことにより、文化政策として推進されている「芸術による社会包摂」のような考え方の持つ問題点を明らかにするとともに、芸術についての拡張された理解をもとにして新たな芸術学の構築に寄与するという効果が期待される。