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【教員提案型連携研究プロジェクト】こころの古層と現代の意識 (『こころ観』領域)

【平成26年度 教員提案型連携研究プロジェクト】こころの古層と現代の意識 (『こころ観』領域)
研究代表者
河合 俊雄  京都大学こころの未来研究センター 教授
連携研究員
中沢 新一  明治大学野生の科学研究所 所長
田中 康裕  京都大学教育学研究科   准教授
岩宮 恵子  島根大学教育学部 教授
猪股 剛   帝塚山学院大学  准教授
橋本 尚子  京都学園大学   准教授
センター参画
畑中 千紘   京都大学こころの未来研究センター 特定助教(上廣こころ学研究部門)
梅村 高太郎  京都大学こころの未来研究センター 研究員(上廣こころ学研究部門)
                                    (教員提案型)
 明治以降に西洋との出会いによって急速にプレモダンな存在様式から近代意識の確立を迫られた日本人の意識において、現在、大きな変化が起こっている。しかしそれと同時に、日本で心理療法を行っていると、まだプレモダンなこころの古層が生きているのではないかと感じさせられることも多い。たとえば、非常に現代的な特徴をもつ人であっても、箱庭や夢では物に魂を認めるようなこころの存在が感じられるというように、こころとは、多層的で可塑性をもったものであると考えられる。
本プロジェクトではこのような発想をベースとして、まず、こころの古層がどのようなものであるのかについて、日本古代の存在様式を探る人類学、さらにはそれを精緻化したと考えられる仏教思想、あるいは後の文学作品から検討する。また、そうした知見をベースに現代の心理療法の事例、文学・芸術作品を検討し、さらには思想的なアプローチを含めて検討する。それによって、現代の日本においてこころの古層がどのように息づいているのか、また、現代の我々がどのように深い層と関わり、生かしていけるのか、その可能性を探ることを目的とする。

2014/10/07

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