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【教員提案型連携研究プロジェクト】地域の幸福プロジェクト(『きずな形成』領域)

【平成26年度 教員提案型連携研究プロジェクト】地域の幸福プロジェクト(『きずな形成』領域)
研究代表者
内田 由紀子 京都大学こころの未来研究センター 准教授
センター参画
福島 慎太郎 京都大学こころの未来研究センター 研究員
                   (教員提案型)
 
近年、近代化の流れを汲みOECDをはじめとした先進諸国を中心に「個人の幸福」を追求する動向が見受けられる。しかし、幸福の捉え方には洋の東西での違いがあることが文化心理学研究の知見からも明らかにされており、社会・文化の中で共有されている「集合的幸福観」に基づいて幸福とは何かを問い直すことが不可欠である。特に、日本社会をはじめとした東洋社会においては、西洋社会で優勢な「独立した個人」を単位とした幸福だけでなく、個人を超えて家族・地域・組織で共有される「集合的な幸福」が重要な意味を持つ。実際に、大きな注目が集められているブータンのGNH指標においても、地域社会や地域環境をはじめとした集合的な幸福にまつわる概念の測定が取り入れられている。東洋文化圏にありながら西洋社会を基盤にした近代化を遂げてきた日本社会が現代において幸福をどのように追求するのか、実証的な知見を世界に発信することが急務である。そこで本研究では「幸福な個人とは何か」という問いと同時に、「幸福な地域社会とは何か」という問いに対する実証的な知見を提示する。

2014/10/07

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