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【教員提案型連携研究プロジェクト】対人相互作用に関わる認知・感情機能 (『きずな形成』領域)

【平成26年度 教員提案型連携研究プロジェクト】対人相互作用に関わる認知・感情機能 (『きずな形成』領域)
研究代表者
吉川 左紀子 京都大学こころの未来研究センター 教授
連携研究員
布井 雅人  聖泉大学 助教
共同研究員
嶺本 和沙  京都大学 教務補佐員
センター参画
上田 祥行  京都大学こころの未来研究センター 特定助教
                    (教員提案型)
他者がどういう個人特性を持っているのかを正しく判断することは、協調が必要な作業をする場合や、信頼関係を結ぶ場合に非常に重要である。これまでの多くの研究では、対面する他者の外見から個人特性をどのように推測するかが検討されてきた。しかし、複数の他者の相互作用場面から、それぞれの人物の個人特性を推測する心的過程に関する研究はほとんど行われていない。
本研究では、二者の相互作用場面から、それぞれの人物の個人特性を推測する場合と、対面する一人の他者の個人特性を推測する場合を比較し、それぞれの状況で他者の行動を理解し、予測する心的過程について、行動実験および脳機能計測を用いて比較検討することを目的とする。また、知覚者の情動がこれらの認知過程にどのように影響するのかについても検討する。
集団の中での他者の振る舞いを理解し予測する過程に関わる行動データを収集し、その神経基盤を明らかにすることによって、集団内での適応的行動やその発達機序に関する理解を深めることができる。また、自身の情動の変化が社会的認知に及ぼす影響を明らかにすることで、協力行動における遂行の向上に資する方策の提案が可能になると考えられる。

2014/10/07

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