【教員提案型連携研究プロジェクト】農業・漁業コミュニティにおける社会関係資本(『きずな形成』領域)
【平成28年度 教員提案型連携研究プロジェクト】農業・漁業コミュニティにおける社会関係資本(『きずな形成』領域)
研究代表者
内田 由紀子 京都大学こころの未来研究センター 特定准教授
連携研究員
竹村 幸祐 滋賀大学経済学部 准教授
西前 出 京都大学大学院地球環境学堂 准教授
福島 慎太郎 青山学院大学 助教
センター参画
吉川 左紀子 京都大学こころの未来研究センター 教授
広井 良典 京都大学こころの未来研究センター 教授
(教員提案型)
本研究は、地域コミュニティの内外で人と人とのつながりが形成される過程と、つながりの中でもたらされる幸福感を検証する。その中で、本研究プロジェクトは下記の2つの柱を軸にして検討を行う。
1)コミュニティにおける社会関係資本と幸福感の関係を明らかにする。その際、コミュニティの特性(マクロ要因)に注目する。コミュニティの特性(e.g., 地理的条件、主たる生業、人口構成)によっては、幸福感を高める社会的関係資本のタイプが異なる可能性があり、これを検討する。
2)コミュニティ住民同士の社会的相互作用、ならびに、コミュニティをまたぐ相互作用と、住民の価値観・心理傾向の関係を検討する。地域コミュニティの生活を支える集合活動や規範は、住民の価値観・心理傾向と相互構成的関係にあるとされ、地域住民の価値観・心理傾向は地域コミュニティ全体にとって重要な意味を持つ。しかし、その価値観・心理傾向が地域内で共有されるプロセスは、これまで十分に明らかにされていない。そこで、住民同士の直接的な(face-to-faceの)相互作用に注目し、その影響を探る。一方で、地域住民の価値観・心理傾向が変化する契機のひとつとして、コミュニティ外の他者との相互作用に注目し、その影響を検討する。
2016/04/20