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【平成29年度 教員提案型連携研究プロジェクト】集団場面における社会的認知:顔知覚による検討 (きずな)

【平成29年度 教員提案型連携研究プロジェクト】集団場面における社会的認知:顔知覚による検討 (きずな)
研究代表者
 上田 祥行 京都大学こころの未来研究センター 特定助教
共同研究員
 冨永 敦子 ヨーク大学心理学部 大学院生
センター参画
 吉川 左紀子 京都大学こころの未来研究センター 教授
 嶺本 和沙  京都大学こころの未来研究センター 教務補佐員
 
                    (教員提案型)
我々はパッと見ただけで、相手がどのような人物であるかを推測することができる。このような認知は社会的認知と呼ばれている。これまでの社会的認知を扱った多くの研究では、観察者に1名の人物が呈示されてきた。しかし実際の社会場面を考えると、我々が他者とコミュニケーションするのは1対1の場面に限らず、1対多数の場面も多く存在する(例えば、グループで話し合ったり、人前に立って話をしたりなど)。このような場面で行われる社会的認知は1対1のときと同様の傾向を持っているのだろうか。
上記の疑問に答えるために、本プロジェクトでは2つの状況で、1対多数の社会的認知について検討する。1つは、多数の人物の顔を一瞬だけ見る場合と、もう1つは、多数の人物の顔を比較的長い時間(2分程度)見る場合である。これらの状況で、顔に対する判断課題と眼球運動測定を通じて、我々が社会集団の中で行っている認知処理を明らかにすることが本プロジェクトの目的である。
これまで得られてきた基礎的な知見を、より現実に近い場面で検討しようとすることで、実際の社会の中でのこころの働きを明らかにするとともに、よく注目する顔に対する潜在的な動機についても検討し、心が豊かになる環境についての示唆を得ることを目指す。

2017/05/08

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