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【平成29年度 一般公募型連携研究プロジェクト】作業療法のセラピストと子どもの相互作用 (きずな)

【平成29年度 一般公募型連携研究プロジェクト】作業療法のセラピストと子どもの相互作用 (きずな)
研究代表者
長岡 千賀 追手門学院大学経営学部 准教授
連携研究員
加藤 寿宏 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 准教授
松島 佳苗 京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻 助教
センター受け入れ教員
吉川 左紀子 京都大学こころの未来研究センター 教授
                                    (一般公募型)
発達障害を持つ子どもへの支援の1つとして作業療法がおこなわれており,確かな成果を上げている。発達障害の作業療法では,主に治療活動として感覚・運動の要素を含んだ遊びが用いられ,子どもと作業療法士の1対1の相互の関わりから創発された遊びを治療目的に応じて展開し,子どもの主体性を引き出すことを重視している。
しかしながら,治療的関わりの質はセラピストの技量によって異なり,その治療効果が十分に示されていない事例も存在する。また,セラピストの関わり方に関する科学的検証の必要性がこれまで繰り返し指摘されてきたが,ほとんど検証されていないのが現状である。
こうした中,作業療法学を専門とする研究者と,認知心理学者を専門とする研究者からなる本グループは,熟達した作業療法士(以降、熟達者)の実際のセラピーにおける非言語行動や発話形式の特徴の一端を明らかしてきた。実践や作業療法士の養成場面に活かしうる知見もいくつか得られ,それを作業療法に関わる研究会や研修会等で話すなどもしている。
しかしながら,多様なケースを含むより大きなサンプルを用いて検討することが次のステップとして残されている。これからの検討で成果を出し,これを専門家や一般に発信することにより,より質の高い作業療法的支援が一般に広まり,発達障害に関する正しい知識を一般にも伝えることに貢献できると考えている。

2017/05/08

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