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【平成30年度 実践活動】子どもの発達障害へのプレイセラピー

研究課題
子どもの発達障害へのプレイセラピー
研究代表者
河合俊雄 京都大学こころの未来研究センター 教授

連携研究員
十一元三 京都大学医学研究科・教授
田中康裕 京都大学教育学研究科・准教授
神代末人 佛教大学学生相談センター・発達専門相談員
長谷川藍 奈良大学学生相談室・カウンセラー
皆本麻実 京都大学大学院教育学研究科・特定研究員
田附紘平 名古屋大学大学院教育学研究科・講師
松波美里 三重県総合教育センター・臨床心理相談専門員
鈴木優佳 京都大学大学院教育学研究科・特定研究員
梅村高太郎 京都大学大学院教育学研究科・講師

共同研究員
西珠美 京都大学大学院教育学研究科・大学院生
山﨑基嗣 京都大学大学院教育学研究科・大学院生
大場有希子 京都大学大学院教育学研究科・大学院生
松岡利規 京都大学大学院教育学研究科・大学院生
豊原響子 京都大学大学院教育学研究科・大学院生
文山知紗 京都大学大学院教育学研究科・大学院生
長谷雄太 京都大学大学院教育学研究科・大学院生
水野鮎子 京都大学大学院教育学研究科・大学院生
平子侑里絵 京都大学大学院教育学研究科・修士課程1回生
山下環奈 京都大学大学院教育学研究科・修士課程1回生

センター参画
畑中千紘 京都大学こころの未来研究センター特定講師
粉川尚枝 京都大学こころの未来研究センター特定研究員

スペクトラム障害に対しては,薬物療法と訓練教育が中心的な対応になりつつあり,心理療法的アプローチは適さないとの見方もある。しかし,心理臨床の現場からは,発達障害についても心理療法の有効性が主張され,2000年代以降も多くの成功例が報告されている。当センターでは発達障害に対する心理療法について検討すべく,「発達障害への心理療法的アプローチ」プロジェクトを立ち上げて,H20年~H22年の3年間は,主に事例検討会を重ね,発達障害の中心となる特徴として「主体性の欠如」を捉え,それに対して「主体性の発生」に立ち会う心理療法が有効であることを確かめてきた。この活動と得られた知見を基に,H23年~は発達障害の子どもを対象にプレイセラピーを6ヶ月実施し,発達指数の変化から心理療法の効果を実証的に検討するとともに,発達障害と診断される子どもの家族関係にも着目し,親面接の意義についても検討を行ってきた。また,発達障害の診断や疑いを受けているにもかかわらず,発達障害と見立てられない子どもたちが数多く存在することから,そうした子どもたちの特徴やプレイセラピーにおけるポイントを明らかにしてきた。
本プロジェクトは,医学研究科・十一元三教授と連携し,神経生理学的視点と心理学的視点を恊働させ,発達障害の子どもへのプレイセラピーの方法論を確立し,その効果を実証的に明らかにする調査研究を進めていく。そして,実践に基づきながら,これまで不足していた定量的知見を提示することで,より広範囲に心理療法の意義を発信し,発達障害への援助体制の確立に貢献することを目的とする。

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