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【一般公募型連携研究プロジェクト】他者を察するこころ、他者から学ぶこころの形成過程:表情認知課題を用いた文化心理学的研究

研究代表者
増田貴彦  アルバータ大学心理学部 准教授
連携研究員
吉川左紀子  京都大学こころの未来研究センター 教授
内田由紀子  京都大学こころの未来研究センター 准教授
センター受け入れ教員
内田由紀子  京都大学こころの未来研究センター 准教授
                                    (一般公募型)
近年、文化心理学では、他者の表情を判断する際に、日本人は欧米人にくらべ対象となる他者をとりまく周辺人物の表情にまで目を向け判断に取り入れる傾向が報告されている (例 Masuda, et al. 2008)。 しかしながら、こうした文化特有の認知パターンの形成過程については未だ十分なデータはない。本プロジェクトは、発達科学の手法を用いてこの問題への回答を試みることを目的としている。このプロジェクトは人文科学・社会科学共通の問題である「他者の理解」をテーマとした学際性のある研究であると同時に、他者とのきずなを構築するうえで、人間にとって重要な「他者の気持ちを察する能力」、また、長い年月をかけて文化的に形作られた意味体系を、「保護者が子供たちへ伝える能力」、「子供たちが保護者から学ぶ能力」に焦点を当てているという点で、こころの未来研究センターのきずな形成プロジェクトへの貢献を期待することができる。また、将来的には、比較文化研究への発展性(例、欧米人との比較など)、また臨床的なレベルでの個人差研究(例、ニート・ひきこもり傾向の高い人々、自閉症傾向のある人々との比較など)への発展性を期待することができる。

2012/06/11

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