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教育現場の現状把握と支援に関する研究 

                    (教員提案型プロジェクト)
研究代表者
ベッカー・カール 京都大学こころの未来研究センター 教授
共同研究員
有田恵 京都大学こころの未来研究センター 特定研究員
服部晃次 大阪教育大学大学院家政教育専攻博士前期課程
センター参画教員
内田由紀子 京都大学こころの未来研究センター 助教
プロジェクト趣旨
中高学校の教員は、従来であれば家庭が果たしてきた役割と責務を担うようになってしまっている。 話し方、付き合い方、挨拶などの礼儀作法から、人権やいのちの尊重、さらには自尊心を持つことまで、実に様々な教育を「親」ではなく「学校」がすることが期待されている。この傾向に戸惑いを感じる教員は、決して少なくない。従来の学校教育にはそのようなカリキュラムは皆無に等しかったので、教員自身も学校で教わった覚えはなく、教える手本がないまま手探りで教えなければならない状況に置かれてしまう。同時に、生徒の学力を改善するようにとの要請もあるので、教員は時間にも追われる。このような状況下であるにもかかわらず、ひとたび暴力事件や登校拒否、引き籠もりや自殺未遂などが起れば、社会や保護者は学校に責任を押し付ける傾向にある。
京都大学では、これまでに「いのち教育」や自殺防止、倫理教育、自尊心教育などに関する研究を幾つも行ってきたが、このような実績を、上記の問題を検討する際に少しでもお役に立てればと考えている。先ず現場の教員の悩みを把握・理解し、後にその総合したデータに基づき、皆様のニーズに応じた支援プログラム作りを前向きに検討したい。

2008/10/08

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