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青年期の社会的適応と文化 

                    (教員提案型プロジェクト)
研究代表者
内田由紀子 京都大学こころの未来研究センター 助教
連携研究員
北山忍 ミシガン大学 教授
Beth Morling デラウェア大学 准教授
センター参加教員
吉川左紀子 京都大学こころの未来研究センター 教授
プロジェクト趣旨
近年青年期における不適応感やコミュニケーションの不全が問題とされてきている。たとえば対人不安、自己中心性、周囲の人の気持ちを察する動機付けと能力の乏しさなど、様々な個人的・社会的な問題が学校や家庭、職場などで顕現化している。
そこで本研究プロジェクトでは①青年期の対人関係・自己に対する認知および感情についての基礎研究(国際共同研究を含む)と、②適応的なこころの働きを促進するような介入アプローチの探索を行い、教育・臨床現場へのフィードバックを目指す。
こころの社会的不適応については、これまでは個別的アプローチから検討されてきたことが多く、文化や社会的要因を実証的に検証した研究は数少ない。また、どのようにすればそのような不適応状態が改善されるのかについての包括的取り組みもそれほど進んでいるとはいえない。本研究の①においては良好な対人的コミュニケーションを支える認知・感情の仕組みについての国際比較研究調査・実験を行う。これにより、現代日本の青年に現れている諸問題を相対化し、原因を明らかにすることが期待される。また、この結果を基に、文化・社会の中での適応に向けた中・長期的介入アプローチの開発を行い、教育現場や社会集団へのフィードバックを行うことが期待される。

2008/10/08

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