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こころと身体をつなぐメディアとしての味覚研究:食の「質」をふまえた食教育の検討

                     (一般公募型プロジェクト)
研究代表者
金子 佳代子 横浜国立大学教育人間科学部 教授
連携研究員
山極 壽一 京都大学理学研究科 教授
川村 協平 山梨大学教育人間科学部 教授
Norasakkunkit, Vinai ミネソタ州立大学 准教授
山内 太郎 北海道大学大学院保健科学院 准教授
荒牧 麻子 女子栄養大学 非常勤講師
山中亜希子 篠山チルドレンズミュージアム・事業主任
共同研究員
藤原 辰史 京都大学人文科学研究所 助教
大石 高典  京都大学こころの未来研究センター 研究員
清野(布施)未恵子 京都大学人間・環境学研究科・研究員
センター参加教員
鎌田 東二 京都大学こころの未来研究センター 教授
現代社会では「食」の危機や崩壊が叫ばれて久しく、この傾向に警鐘を鳴らし、食い止める為の実践活動が教育現場で盛んになっている。例えば、国民に向けた食の重要性を啓蒙するための「食育基本法」 が平成17年6月に成立し、「子供たちが健全な心と体を培い、未来や国際社会に向かって・・・」との基本方針のもと、数かすの試みが教育現場や地域活動を中心に実用化されてきた。しかし、具体的に食の何をどのように子供たちに教えることが適切なのか、科学的な根拠に基づいて十分議論されぬままに実践が進められている。とりわけ、食には栄養化学的な側面のほか、生理・生態学的な側面や心理・社会・文化的な側面があるが、日本ではまだ短い食育研究史の中で、これら食の質にかかわる点はほとんど検討されてこなかった。本研究では、人類進化論的観点から「ヒトの食」の位置づけを確認した上で、「味覚」に焦点を当て、「味わうこと」を学際的な視点から整理する。「食べること」の現代的な「役割」を浮き彫りにした上で、日本人の文化的な側面としての「食」とこころと味覚との関連を解き明かし、「食・味わい」とヒトの成長・発達・発育に及ぼす影響を検討する。以上の理論。実践研究の成果をもとに、子供の発育、発達にふさわしい味覚教育のプログラムを新規に構築・開発する。

2009/04/21

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