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  3. 平成19~21年度のプロジェクト
  4. 映像実践を通じたこころの学際的研究-文化と医療誌における映像をおもな対象として-

映像実践を通じたこころの学際的研究-文化と医療誌における映像をおもな対象として-

                     (一般公募型プロジェクト)
研究代表者
宮坂敬造 慶応義塾大学 教授
連携研究員
石井美穂 一橋大学社会学研究科 准教授
共同研究員
新井一寛 京都大学大学院アジアアフリカ地域研究科 研究員
大石高典 京都大学こころの未来研究センター 研究員
センター参加教員
吉川左紀子 京都大学こころの未来研究センター 教授
 近年、急速な映像機器の利便化と相まってヴィジュアル・イメージが溢れ、現実と映像の関係も錯綜しているが、今改めて現実を写し取る志向をもつ映像学術研究とその映像実践が分野を超えて注目されている。こうした状況下、本研究の目的は、大きく分けて次の2点に集約される。(1)映像メディアが普及した現代以降に特に注目し、こころを写す映像を対象に、人類学、心理学、認知科学などによる学際的収集・整理・分析を通じて、こころとイメージに関する問題群を、通文化的に明らかにする。(2)第一の成果をもとに、応用研究も視野に入れた、こころ研究における、映像実践による新たな方法論を開拓する。具体的には、第一について、狂気や病気治しなどの記録映像を、学際的な観点から収集・整理・分析する。第二については、撮影者と被撮影者、視聴者という三項の相互関係に注目した心のイメージ把握と創出に関する、実践的方法論を開拓する。またこれらを実現する過程では、時代や文化地域によって変動する倫理の相対主義的側面と、人類普遍の倫理という普遍的側面に留意し、こころを写す映像と倫理の問題についても考察を加える。

2009/04/21

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