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表情と視線の交互作用の認知神経メカニズム

                    (一般公募型プロジェクト)
研究代表者
佐藤弥 京都大学霊長類研究所 准教授
センター参加教員
吉川左紀子 京都大学こころの未来研究センター 教授
 他者の表情や視線といったコミュニケーション情報の伝達は、社会的生活を営むヒトにとって、きわめて重要な意味を持つ。先行心理学研究の結果、表情や視線がすばやく効率的に処理されることが示されている。神経活動記録の結果、このような心理過程が、脳の特定の神経回路網によって実現されていることが明らかにされている。
 興味深いことに、神経活動記録から、表情・視線を処理する神経基盤(例えば扁桃体)に共通性があることが示されている。神経機序における共通性は、表情と視線という2つの情報が交互作用する可能性を強く示唆する。しかし、心理学。神経科学ともに研究は少なく、少数の研究間には不一致が示されている。
本研究では、表情と視線の交互作用における認知神経メカニズムの探求を目的とする心理実験での検討によって、心理的現象を明らかにする。心理実験のパラダイムを活用して、神経活動記録によってその神経基盤を明らかにする。これら多重モダリティでの実験知見を収束させ、表情と視線という2つの情報を統合的に処理する心的メカニズムを明らかにする。

2009/04/22

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