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ソーシャル・ネットワークの機能グループ内の「思いやり」の性質

                     (教員提案型プロジェクト)
研究代表者
内田由紀子 京都大学こころの未来研究センター 助教
センター参加教員
吉川左紀子 京都大学こころの未来研究センター 教授
共同研究員
竹村幸祐 京都大学こころの未来研究センター 教務補佐員
今田俊恵 ミネソタ大学 ポスドク研究員
プロジェクト趣旨
 人と人とのつながりは、複数のこころが共感、連動し、新たな仕組みを生み出したり、物事を円滑に処理する重要な機能を持っている。その一方で、対人関係は大きなストレス源ともなりうるものであり、対人距離のとり方や、互恵性の保ち方は難しいものでもある。そのため、人付き合いをわざと避けるという手段や、コミュニケーションを一方的に行うというような現象も見られる。
 本研究においては、人と人とのつながりがうまく機能する場面はどういったものであるのか、相手の気持ちを慮る「思いやり」がポジティブに機能している集団はどのようなものなのかを探ることを目的とする。その際特に、農村ネットワークにおける普及指導員の役割に注目し、円滑にネットワーク形成を行う指導員のスキルや、指導員をとりまく対人関係のしくみについての調査を行う。また、比較集団として、大学のサークル等における対人ネットワークの調査も行う。
 このような調査により、これまで直感的かつ素朴に理解されていた「相手からの思いやりを肯定的に受け取ることができる背景」とは何かという対人ネットワークに関連する視点と、相手に思いやりの気持ちを伝えるためにはどのようにすればよいのか、というコミュニケーションについてのより詳細な理解が進むと考えられる。また、農村での普及指導員など、鍵となる役割を担う人材の育成・支援などへの社会貢献も期待される。
普及指導員を対象とした調査について
 2008年10月に、吉川左紀子センター長が近畿農政局からの依頼を受け、普及事業60周年記念シンポジウムにて普及指導員の活動の必要性についての講演を行い、多くの普及指導員の方々と意見交換を行う場を持たせていただきました。そうした中で、普及指導員の方々から、「普及という仕事の役割や評価を具体的に示すことはできないか?」とのご意見をいただきました。こうした声を受け、近畿農政局と近畿ブロック普及活動研究会の協力の下、近畿6府県の普及指導員の方々を対象とした調査を実施しております。
近畿農政局と近畿ブロック普及活動研究会の協力を得て、近畿6府県の普及指導員を対象とした調査を行いました。
結果のまとめは下記からPDFファイルでダウンロードできます。
中間報告書(簡易版) 2009年11月
最終報告書カラー版 2010年3月
最終報告書白黒版(白黒印刷を使用される方はこちら) 2010年3月
関連ウェブサイト
近畿農政局:普及事業についての現地調査(2008年8月25日):
http://www.maff.go.jp/kinki/photo/kekka/k080826_4.html
普及事業60周年記念シンポジウムへ出席・講演(2008年10月2日):
http://www.maff.go.jp/kinki/photo/kekka/k081015_1.html
近畿農政局 平成21年度近畿ブロック調査研究会での講演(2010年3月17日):
http://www.maff.go.jp/kinki/seisan/keieishien/fukyu/20100317tyousakennkyuukai.html

2008/10/08

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