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    食の「質」をふまえた食教育の検討

こころとからだをつなぐメディアとしての味覚研究:
食の「質」をふまえた食教育の検討

研究代表者
荒牧 麻子 女子栄養大学 非常勤講師
連携研究員
山極 壽一 京都大学理学研究科 教授
川村 協平 山梨大学教育人間科学部 教授
Norasakkunkit, Vinai ミネソタ州立大学 准教授
山内 太郎 北海道大学大学院保健科学院 准教授
藤原 辰史 東京大学農学生命科学研究科 講師
共同研究員
山中 亜希子 篠山チルドレンズミュージアム 副主任
大石 高典  京都大学こころの未来研究センター 研究員
布施 未恵子 神戸大学大学院農学研究科地域連携センター 地域連携研究員
センター受け入れ教員
鎌田 東二 京都大学こころの未来研究センター 教授
現代社会では「食」の危機や崩壊が叫ばれて久しく、この傾向に警鐘を鳴らし、食い止める為の実践活動が教育現場で盛んになっている。しかし、具体的に食の何をどのように子供たちに教えることが適切なのか、科学的な根拠に基づいて十分議論されぬままに実践が進められている例も顕在化している。とりわけ、食には栄養化学的な側面のほか、生理・生態学的な側面や心理・社会・文化的な側面があるが、日本ではまだ短い食教育研究史の中で、これら食の質にかかわる点はほとんど検討されてこなかった。本研究では、人類進化論的観点から「ヒトの食」の位置づけを確認した上で、「味覚」に焦点を当て、「味わうこと」を学際的な視点から整理する。「食べること」の現代的な「役割」を浮き彫りにした上で、日本人の文化的な側面としての「食」と「こころ」と「味覚」との関連を解き明かし、「食・味わい」とヒトの成長・発達・発育に及ぼす影響を検討する。以上の理論・実践研究の成果をもとに、子供の発育、発達にふさわしい味覚教育のプログラムを新規に構築・開発をおこなうことを到達点とする。

2010/04/28

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