MRI ニュース

2019年

認知科学セミナーを開催しました

 2019年8月30日、阿部修士准教授の企画・進行で、「認知科学セミナー」を稲盛財団記念館3階中会議室で開催しました。講師に小川健二先生(北海道大学大学院文学研究科)をお迎えし、「他者の立場に立って考えることの神経基盤」というテーマでお話しいただきました。機能的磁気共鳴画像法(fMRI)による、視点取得や心の理論の神経基盤に関わる最新の研究成果が紹介され、講演後には活発な質疑応答が行われました。

小川 健二 先生


会場の様子


開催ポスター

[DATA] 認知科学セミナー

日時:2019 年8月3 0日(金) 12:00〜13:30
場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
講師:小川健二先生(北海道大学大学院文学研究科)
企画・進行:阿部修士准教授
参加者数:18名
主催:京都大学こころの未来研究センター

2019/09/02

fMRI体験セミナー2019を開催しました

2019年8月19日、20日の両日、「fMRI体験セミナー2019」をこころの未来研究センター連携MRI研究施設南部総合研究1号館地階MRI実験室にて開催しました。  

本セミナーは、おもに学内の大学院生・学部生・研究員を対象に、現在の脳機能画像研究における主要ツールの一つ「機能的磁気共鳴画像法(fMRI)」による研究を、センターのMRI実験室を用いて実際に体験・学習してもらうために実施しています。7度目となった2019年は、教育学研究科、総合人間学部、総合生存学館などから11名が参加しました。  

講師は、阿部修士准教授、上田祥行特定講師、中井隆介特定講師、柳澤邦昭特定助教、浅野孝平特定研究員が企画運営、レクチャーおよび実験指導を担当。はじめに、MRIの基礎と脳機能画像研究の概要についてレクチャーがあり、次に、参加者がfMRI装置を実際に使った課題をおこないました。左右の手の運動課題によって、脳のどの領域に活動が生じているかの分析に挑戦し、質疑応答とディスカッションで知識を深めました。 

 

   

<参加者の感想> ※アンケートより一部抜粋
・わかりやすく細かく説明していただき、ありがとうございました。体験もできてうれしいです。その体験は研究者にとっても重要だと思います。
・自分の脳を詳細に観察できてとても興味深かったです。
・初学者にもとっつきやすく、わかりやすかったです。解析の手順も見せていただけて非常に参考になりました。
・丁寧な説明ありがとうございました。実際に自分の脳を見たり、解析の方法などを聞いて研究への興味が増しました。

【開催ポスター】

[DATA] 「fMRI体験セミナー2019」 ▽日時:2019年8月19日(月)、20日(火)13:00~17:00  ▽場所:南部総合研究1号館地階MRI実験室 ▽参加費:無料 ▽対象:京都大学に所属する学部生・大学院生・研究員。今後、機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging; fMRI)による研究を行おうと考えている方を歓迎。 ▽担当者:阿部修士(こころの未来研究センター准教授)、上田祥行(こころの未来研究センター特定講師)、中井隆介(こころの未来研究センター特定講師)、柳澤邦昭(こころの未来研究センター特定助教)、浅野孝平(こころの未来研究センター特定研究員) ▽主催:京都大学こころの未来研究センター ▽参加者数:11人 <報告:阿部修士准教授>

2019/08/22

認知科学セミナーを開催しました

 2019年88日、阿部修士准教授の企画・進行で、「認知科学セミナー」を稲盛財団記念館3階中会議室で開催しました。講師に武藤拓之先生(立命館大学OIC総合研究機構/日本学術振興会)をお迎えし、「認知心理学における統計モデリングアプローチ」というテーマでお話しいただきました。ポストディクションやメンタルローテーション、記憶といった多岐にわたる研究が紹介され、統計モデリングアプローチの有用性が示されました。

武藤拓之先生

 

阿部修士准教授

 

【開催ポスター】

[DATA] 認知科学セミナー

日時:2019年8月8日(木)12:00 – 13:30

場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室

講師:武藤拓之先生(立命館大学OIC総合研究機構/日本学術振興会)

企画・進行:阿部修士准教授

参加者数:13名

主催:京都大学こころの未来研究センター

 

 

2019/08/16

認知科学セミナーを開催しました

 2019年4月2日、阿部修士准教授の企画・進行で、「認知科学セミナー」を稲盛財団記念館3階中会議室で開催しました。講師にStephane De Brito 先生(School of Psychology, University of Birmingham )をお迎えし、「Neurocognitive profile of youth with conduct disorder: A focus on callous-unemotional traits and sex」というテーマでお話頂きました。機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を中心とした行為障害の神経基盤に関する研究成果に加え、FemNAT-CD(http://www.femnat-cd.eu/index.htm), ENIGMA(http://enigma.ini.usc.edu/)といった多施設共同研究についても紹介されました。

Stephane De Brito先生


阿部修士准教授

 

【開催ポスター】

[DATA] 認知科学セミナー ▽日時:2019年4月2日(火)12:30 – 13:30 ▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室 ▽講師:Stephane De Brito 先生(School of Psychology, University of Birmingham )、企画・進行:阿部修士 ▽参加者数:15名▽主催:京都大学こころの未来研究センター

 

2019/04/05

認知科学セミナーを開催しました

 2019年3月26日、阿部修士特定准教授の企画・進行で、「認知科学セミナー」を稲盛財団記念館3階大会議室で開催しました。
 講師にPhlip Tseng先生(Graduate institute of Mind, Brain, and Consciousness, Taipei Medical University)をお迎えし、「What can brain stimulation do for visual short-term memory?」というテーマでお話しいただきました。
 TMS(経頭蓋磁気刺激)やtDCS(経頭蓋直流電気刺激)、ERP(事象関連電位)といった多様な手法による、視覚性短期記憶の神経基盤の研究に関するセミナーとなりました。


Phlip Tseng 先生


[開催ポスター]



[DATA]
認知科学セミナー
▽日時:2019年3月26日(火)12:30 – 13:30
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽講師:Philip Tseng 先生(Graduate Institute of Mind, Brain, and Consciousness, Taipei Medical University)、企画・進行:阿部修士
▽参加者数:10名
▽主催:京都大学こころの未来研究センター

2019/04/01

fMRI解析セミナー「脳領域間結合解析2018」を開催しました

 2019年3月18日19日の2日間、fMRI解析セミナー「脳領域間結合解析2018」を稲盛財団記念館3階大会議室にて開催しました。講師には、河内山隆紀先生(株式会社ATR-Promotions、脳活動イメージングセンタ)をお迎えしました。
 本セミナーは、2日間に渡る講義と実習を通じてfMRIにおける脳領域間解析のスキル獲得を目的に、阿部修士特定准教授が企画・進行をおこなっており、今回で6回目となります。
 理論と知識を講義で学び、実践的な解析について河内山先生からのアドバイスを受けながら実習を経験できるセミナーで、今回は、複数の脳領域間の結合状態を評価する手法であるPsycho-Physiological Interaction(PPI)や、Dynamic Causal Modeling(DCM)といった解析方法について、講義及び実際のデータを用いた実習を行いました。


 河内山隆紀先生

 阿部修士特定准教授


 

 



○参加者の感想(アンケートから抜粋)
・現在直面している解析上の疑問や具体的な手続きについて理解することができた。すぐにでも自身のデータで解析をおこないたい。
・参加させてくださり、本当に感謝しています。わかっていたつもりのことでも、改めて説明(講義)をうけて、ああ、なるほど!と身につけることができました。
・実習の時間に河内山先生がわからないところを教えてくださったのが良かったです。DCM初心者には量が多く感じましたが、初心者向けに優先する実習をまとめたプリントがあったので、何とか練習ができました。
・テキストも詳しく、量質ともに高いインプットを受けることができた。
・自分で動かす時間が多かったので、ありがたかったです。(身についた感覚がつよかった)
・難しかったですが、参加して本当によかった、と感じられる内容でした。細かく丁寧に教えていただいて、河内山先生に本当に感謝します。
・独学で不明なところが、今回のセミナーでクリアになった。
・最高の時間でした。私は研究者ではなく、fMRIに関する情報が極めて少ないので、こういう機会をいただけるのはありがたい。
・とてもわかりやすく、ボリュームのある内容を説明していただき、大変貴重なセミナーだったと思いました。


[開催ポスター]



[DATA]
fMRI解析セミナー「脳領域間結合解析2018」
▽日時:2018年3月18日(月)・19日(火)両日とも10:00 – 12:00及び13:30 – 17:00
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽講師:河内山隆紀(株式会社ATR-Promotions, 脳活動イメージングセンタ)、企画・進行:阿部修士
▽参加者数:34名
▽主催:京都大学こころの未来研究センター

2019/03/22

認知行動・脳科学集中レクチャー2018「言語を含む社会能力とその発現の基盤」を開催しました

 2019年1月10日・11日の2日間にわたり、阿部修士特定准教授の企画・進行で、認知行動・脳科学集中レクチャー2018「言語を含む社会能力とその発現の基盤」を、稲盛財団記念館大会議室で開催しました。
 定藤規弘先生(生理学研究所 システム脳科学研究領域 心理生理学研究部門・教授)を講師にお招きして、社会性の発現に関わる神経基盤について、発達過程に応じたfMRIによる知見を 大変わかりやすく丁寧に解説していただきました。定藤先生ご自身のデータに 基づいた成果もふんだんに盛り込まれており、第一線でご活躍されている研究者の レクチャーを受けるまたとない機会になりました。 特に自他認知のプロセスについては、フロアとの活発な質疑応答も行われ、 受講者にとって実りある集中レクチャーとなりました。


 阿部修士特定准教授

 

 定藤規弘先生

 レクチャー風景

 

 全体の様子


○参加者の感想(アンケートから抜粋)
・一口に社会神経科学といっても、その切り口は様々であることがよく分かった。レクチャーでは、それぞれの側面に沿った実験内容や結果、その解釈を丁寧に説明していただいたので、先行研究の知見や、定藤先生の考え方を整理した形で理解することができた。(研究職)
・社会能力の発達について、実験例に基づいた講義で非常にわかりやすかったです。(研究職)
・定藤先生の授業が非常にわかりやすく、おもしろいです。また、こんなに自己関係、共同注意と他者視点取得の研究をシステム的におこなって、すばらしいと思います。非常に勉強になりました。(研究職)
・幼児の発達に沿ってヒトの認知について行動レベル、神経レベルで様々な実験例を挙げて講義してくださり、とても興味深い内容が多くありました。これから自分が何について専門的に学んでいくかを考える機会になりました。(大学生)
・2日間でたくさん学ぶことができ、とてもよかったです、発達過程につれて、レクチャーを進めてくださったのもとてもわかりやすくて良かったです。社会認知神経科学の研究はまだこれからすべきことがたくさんあるかと思いますが、タスクの考え方や仮説の組み方なども含めて、レクチャーにしてくださってためになりました。(大学院生)


[開催案内]



[DATA]
▽日時:2019年1月10日(木)・11日(金) 両日とも10:30 – 12:00、及び13:30 – 16:45
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽講師:定藤規弘先生(生理学研究所 システム脳科学研究領域 心理生理学研究部門・教授)
▽参加費:無料
▽対象:研究者・学生
▽参加人数:55名


2019/01/16

2018年

阿部修士特定准教授らの執筆した論文が『 Frontiers in Aging Neuroscience 』に掲載されました

阿部修士特定准教授、大塚結喜研究員、中井隆介特定講師、浅野孝平特定研究員、吉川左紀子教授らの執筆した論文が、中枢神経系の老化や加齢性神経疾患のメカニズムに関する学術誌『 Frontiers in Aging Neuroscience 』に掲載されました。

ワーキングメモリは情報の一時的な保持と操作を含む認知過程で、加齢と共に低下することが知られています。先行研究から高齢者では若齢者と比べて、ワーキングメモリに関連した脳活動が増加することが指摘されています。しかし、この加齢に伴う脳活動の増加が後期高齢期でも生じるのかは解明されていませんでした。本研究では、young-old(61-70歳)とold-old(77-82歳)の高齢者2群を対象に、ワーキングメモリ課題を実施中の脳活動を機能的磁気共鳴画像法(fMRI)で測定しました。その結果、old-old群ではyoung-old群と比べて背外側前頭前野の活動が高く、また、この脳部位の活動の強さはold-old群のワーキングメモリ成績と正の相関を示しました。これらの実験結果は、後期高齢者においても加齢に伴う脳活動の増加が生じること、また、この活動増加がワーキングメモリ遂行に補償的な役割を果たしていることを示唆しています。

 

 

Suzuki M, Kawagoe T, Nishiguchi S, Abe N, Otsuka Y, Nakai R, Asano K, Yamada M, Yoshikawa S, Sekiyama K (2018)
Neural correlates of working memory maintenance in advanced aging: Evidence from fMRI

Frontiers in Aging Neuroscience 10: 358

画像をクリックすると論文がご覧いただけます

2018/11/27

fMRI体験セミナー2018を開催しました

 2018年8月6日、7日の両日、「fMRI体験セミナー2018」をこころの未来研究センター連携MRI研究施設南部総合研究1号館地階MRI実験室にて開催しました。
 本セミナーは、おもに学内の大学院生・学部生・研究員を対象に、現在の脳機能画像研究における主要ツールの一つ「機能的磁気共鳴画像法(fMRI)」による研究を、センターのMRI実験室を用いて実際に体験・学習してもらうために実施しています。6度目となった2018年は、教育学研究科、人間環境学研究科、医学研究科、情報学研究科などから11名が参加しました。
 講師は、阿部修士特定准教授、上田祥行特定講師、中井隆介特定講師、柳澤邦昭特定助教、浅野孝平特定研究員が企画運営、レクチャーおよび実験指導を担当。はじめに、MRIの基礎と脳機能画像研究の概要についてレクチャーがあり、次に、参加者がfMRI装置を実際に使った課題をおこないました。左右の手の運動課題によって、脳のどの領域に活動が生じているかの分析に挑戦し、質疑応答とディスカッションで知識を深めました。
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<参加者の感想> ※アンケートより一部抜粋
・実際にMRIに入ってみるという貴重な体験をして有り難く思いました。
・fMRIを用いた論文を読む機会が増え、文だけではあまりイメー ジしにくかったのですが、実際に経験してみてイメージしやすくなったと思います。
・MRIのことや実験デザイン等、幅広く知ることができて有意義でした。初めてfMRI実験を体験して被験者の視点から見ることができて、デザインを考える時などにも役立つのではないかと思いました。
・解析の過程を知れてよかったです。自分の課題中の脳活動が見れて感動しました。

[開催ポスター]
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[DATA]
「fMRI体験セミナー2018」
▽日時:2018年8月6日(月)、7日(火)13:00~17:00 
▽場所:南部総合研究1号館地階MRI実験室
▽参加費:無料
▽対象:京都大学に所属する学部生・大学院生・研究員。今後、機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging; fMRI)による研究を行おうと考えている方を歓迎。
▽担当者:阿部修士(こころの未来研究センター特定准教授)、上田祥行(こころの未来研究センター特定講師)、中井隆介(こころの未来研究センター特定講師)、柳澤邦昭(こころの未来研究センター特定助教)、浅野孝平(こころの未来研究センター特定研究員)
▽主催:京都大学こころの未来研究センター
▽参加者数:11人
<報告:阿部修士特定准教授>

2018/08/16

阿部修士特定准教授らの執筆した論文が国際学術誌『Social Cognitive & Affective Neuroscience』に掲載されました

 阿部修士特定准教授らの執筆した論文が、国際学術誌『Social Cognitive & Affective Neuroscience』オンライン版に7月3日に掲載されました。
 「サイコパス」は反社会性パーソナリティ障害として分類されており、良心の呵責や罪悪感、共感性の欠如といった特徴が指摘されています。サイコパスは平然と嘘をつく、ともされていますが、その背景にある心理学的・神経科学的メカニズムは解明されていませんでした。
 本研究では、米国ニューメキシコ州の刑務所に収監中の囚人を対象に、移動可能なmobile MRI装置を用いた脳機能画像研究を実施しました。嘘をつく割合を測定する心理学的な課題を実施中に機能的磁気共鳴画像法(fMRI)で脳活動の測定を行ったところ、嘘をつく割合が高い囚人の群において、サイコパス傾向が高いほど嘘をつく際の反応時間が速く、また葛藤の検出などの心理過程に関わるとされる前部帯状回の活動が低いことが明らかになりました。
 これらの実験結果は、サイコパスがためらうことなく、半ば自動的に嘘をついてしまう傾向があることを示唆する、世界でも初の知見です。
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Abe N, Greene JD, Kiehl KA (2018)
Reduced engagement of the anterior cingulate cortex in the dishonest decision-making of incarcerated psychopaths
Social Cognitive and Affective Neuroscience

こちらから論文をご覧いただけます https://academic.oup.com/scan/advance-article/doi/10.1093/scan/nsy050/5048611 

2018/07/12

NHKのテレビ番組『ガッテンGATTEN』に阿部修士特定准教授がセンター連携MRI研究施設での実験で出演しました

 NHKのテレビ番組『ガッテンGATTEN』(2018年5月9日19:30~放送:5月12日00:25~再放送)に阿部修士特定准教授がセンター連携MRI研究施設での実験で出演しました。
 『ガッテン』は毎週水曜日19時30分からNHK総合で放映されている番組で、生活の「なぜ?」「どうして?」について、最先端の科学とユニークな実験、世界の隅々を取材するなど、あらゆるアプローチで解明しています。
 5月9日は「痛みを”脳”で克服!”慢性痛”治療革命」がテーマ。”慢性痛”とは、治療をしても改善しない原因不明の体の痛みが3カ月以上続くことで、この”慢性痛”で悩む人は日本で2300万人以上と言われており、痛みで仕事を休んだり辞めたりする人が増加して今や社会的問題になっています。
 アメリカ・シカゴにあるノースウエスタン大学で、人が痛みを感じるメカニズムを研究しているヴァ―ニャ・アプカリアン教授によると、脳の側坐核と慢性痛との間に関連があると考えられています。側坐核は脳の深部に位置する、報酬情報の処理等に関わる領域です。
 番組内では、側坐核の活動を測定するための阿部特定准教授によるMRIを用いた実験の様子が紹介されました。
 

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 阿部修士特定准教授が被験者に説明する様子  
    
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 実験したMRIの画像

 番組のホームページに詳しい内容が掲載されています。
痛みを”脳”で克服!”慢性痛”治療革命 http://www9.nhk.or.jp/gatten/articles/20180509/index.html

2018/05/11

fMRI解析セミナー「脳領域間結合解析2017」を開催しました

 2018年3月29日・30日の2日間、fMRI解析セミナー「脳領域間結合解析2017」を稲盛財団記念館中会議室にて開催しました。講師には、河内山隆紀先生(株式会社ATR-Promotions、脳活動イメージングセンタ)をお迎えしました。
 本セミナーは、2日間に渡る講義と実習を通じてfMRIにおける領域間解析のスキル獲得を目的に、阿部修士特定准教授が企画・進行をおこなっており、今回で5回目となります。理論と知識を講義で学び、実践的な解析について河内山先生からのアドバイスを受けながら実習で経験できる講義として毎回好評のセミナーです。今回のセミナーは、複数の脳領域間の結合状態を評価する手法であるPsycho-Physiological Interaction(PPI)や、Dynamic Causal Modeling(DCM)といった解析方法について、講義及び実際のデータを用いた実習を行いました。
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○参加者の感想
・新しい解析手段を一流の研究者の先生から学ぶことができる非常に有意義なセミナーだった。
・数年前にも参加しましたが、相変わらずとても密度が濃くて大変ためになります。今回もこれでPPIとDCMができるようになりました。
・基礎の理論もソフト操作も学べてとても有用である。
・わかりやすく丁寧なご説明、膨大な資料をいただき、ありがとうございます。自己学習では解決できなかった、理解できなかった事項につきまして理解でき、非常にためになりました。
・Kochiyama Sensei gave us a lot of details and state-of-the-art methods for fMRI analysis. Although I am not a native speaker of Japanese, by following the introductions step-by-step, I gained a better understanding of PPI and DCM.
・講義と実習が交互に行われるスタイルは大変良いと感じました。講義資料の内容がとてもわかりやすかった。

[開催ポスター]
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[DATA]
fMRI解析セミナー「脳領域間結合解析2017」
▽日時:2018年3月29日(木)・30日(金)両日とも10:00 – 12:00、及び13:30 – 17:00
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室
▽講師:河内山隆紀(株式会社ATR-Promotions, 脳活動イメージングセンタ)、企画・進行:阿部修士
▽参加者数:17名
主催:京都大学こころの未来研究センター

2018/04/27

阿部修士特定准教授、柳澤邦昭特定助教らの論文が『Experimental Brain Research』に掲載されました

 上田竜平・オフィスアシスタント(文学研究科大学院生・日本学術振興会特別研究員)、柳澤邦昭特定助教、阿部修士特定准教授らの執筆した論文が、学術誌『Experimental Brain Research』Vol.236 に掲載されました。
 本研究は「浮気」に対する興味関心の制御に関わる認知基盤に焦点を当てた研究です。機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いた実験から、交際関係にある男性がパートナー以外の女性に対する興味関心を制御するには、先行研究同様、前頭前野による行動制御の機構が必要であることが示されました。ただしこの関係性は、一般的にはパートナーへの愛着やコミットメントが薄れるとされる長期間の交際関係になってはじめて観察されることが示唆されました。

 なお、本研究はこころの未来研究センター連携MRI研究施設のMRI装置を用いて行われました。

20180400_Abe_paper01.JPGUeda R, Yanagisawa K, Ashida H, Abe N (2018)
Executive control and faithfulness: only long-term romantic relationships require prefrontal control
Experimental Brain Research 236: 821-828
https://link.springer.com/article/10.1007%2Fs00221-018-5181-y
○Abstract
Individuals in the early stages of a romantic relationship generally express intense passionate love toward their partners. This observation allows us to hypothesize that the regulation of interest in extra-pair relationships by executive control, which is supported by the function of the prefrontal cortex, is less required in individuals in the early stages of a relationship than it is in those who are in a long-term relationship. To test this hypothesis, we asked male participants in romantic relationships to perform a go/no-go task during functional magnetic resonance imaging (fMRI), which is a well-validated task that can measure right ventrolateral prefrontal cortex (VLPFC) activity implicated in executive control. Subsequently, the participants engaged in a date-rating task in which they rated how much they wanted to date unfamiliar females. We found that individuals with higher right VLPFC activity better regulated their interest in dates with unfamiliar females. Importantly, this relationship was found only in individuals with long-term partners, but not in those with short-term partners, indicating that the active regulation of interest in extra-pair relationships is required only in individuals in a long-term relationship. Our findings extend previous findings on executive control in the maintenance of monogamous relationships by highlighting the role of the VLPFC, which varies according to the stage of the romantic relationship.
Keywords : Monogamy fMRI Self-control Prefrontal cortex Romantic relationship

2018/04/23

「認知科学セミナー」を開催しました

 2018年3月13日、「京都大学こころの未来研究センター 認知科学セミナー」を稲盛財団記念館3階中会議室にて開催しました。講師に東北大学学際科学フロンティア研究所・助教の鈴木真介先生をお迎えし、阿部修士准教授の企画進行により行われました。
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 セミナーは、「価値の計算を支える脳神経メカニズム:その基礎と社会的伝染」という演題にて、意思決定のメカニズムを経済学と神経科学の手法を用いて研究されている鈴木先生により機能的磁気共鳴画像法(fMRI)による「価値の計算」に関わる一連の研究が紹介されました。
京都大学の学生、研究者に加えて、広く一般からも参加者が集まり、講演後には活発な質疑応答がおこなわれました。
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[開催ポスター]
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[DATA]
京都大学こころの未来研究センター 認知科学セミナー
講師:鈴木真介 (東北大学学際科学フロンティア研究所・助教)
演題:価値の計算を支える脳神経メカニズム:その基礎と社会的伝染
▽ 日時:2018年3月13日(火)16:30~18:00 
▽ 場所:稲盛財団記念館3階中会議室
▽ 対象:研究者・学生、一般
▽ 参加者数: 約25名

2018/04/06

こころの未来 認知行動・脳科学集中レクチャー 〜社会性の生物学〜を開催しました

 2018年2月1日・2日、「2017年度 こころの未来 認知行動・脳科学集中レクチャー 〜社会性の生物学〜」を稲盛財団記念館3階大会議室で開催しました。
 阿部修士准教授の企画進行で開催している本レクチャーの2017年度は「社会性の生物学」というテーマで行われました。生態学・動物行動学を専門とする琉球大学の辻和希教授、神経生理学を専門とする生理学研究所の磯田昌岐教授をお招きし、行動生態学及び神経生理学の視点から、これまでの社会性に関する研究の背景や最新の研究成果をわかりやすく講義して頂きました。
 2日目の最後の時間は、両先生及びフロアによる質疑応答の時間が設けられ、吉川センター長、小村教授らセンターの研究者も加わっての活発なディスカッションが行われました。
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◯参加者の感想(アンケートより)
・2日間で辻先生と磯田先生の講義を聞いて勉教になった。ヒトの脳研究に興味があって研究を行っているが、辻先生の講義を聞いて視野が広がるという感じがした。また磯田先生の講義で、自己ー他者、情報処理における社会認知機能での重要性、およびかかわる脳機能との関係性がわかった。(研究者)
・2人の講師から話を聞けたのは新鮮で良かった。細かい話から大きな全体像みたいなものを知れて良かった。(研究者)
・初めて聞く内容が多かったですが、非常にわかりやすかった。理論、実証研究、包括的な見方と様々に内容が盛り沢山だったので、復習に時間をかけたい。(学生)
・ヒト以外の動物を対象にした研究は、実験手法の違いにとどまらず、生物観、社会観の違いが主張に反映されていて、とても興味深い。(学生)
・辻先生のアリの進化生態学、磯田先生のサルの神経生理学研究とも大変興味深かった。従来の1テーマだけでなく、今回のように2テーマを実施するのも良いと感じた。(その他)

[開催ポスター]
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[DATA]
▽日時:2018年2月1日(木)2日(金)両日とも10:30 – 12:00、及び13:30 – 16:45
▽ 場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽講師紹介:
・辻和希先生(琉球大学・教授)
「生物における社会と利他行動の進化」
私は動物の社会がいかに進化してきたのか、その力学的機構の解明を目的に長年研究してきた。ヒトでもアリでも「社会」は個体間の複雑な関係性の総体だが、それが基本的にいって単なる物理法則である自然選択でいかに自然発生し得たのかが興味の中心である。そこでは、遺伝子、細胞、個体、社会、生物群集という階層性が生物の世界でいかに進化し、その中で働く力のせめぎあいとその帰結の解明がつまるところの焦点になる。本講義では進化生態学の基本的枠組のなかで、生物にみられる利他的行動の進化機構がいまどう理解されているのかを、自身の研究をとりまぜ概説する。
・磯田昌岐先生(生理学研究所・教授)
「社会的認知機能の生理学的理解:サルを用いた実験研究から」
我々は,対面する2個体のサルを用いて社会的認知機能を評価する実験パラダイムを開発し,自己と他者の行動情報処理の神経機構を明らかにしてきた。また,そのような実験系を利用して,ヒトの自閉スペクトラム症とよく似たサルの自然発生例を見出し,その遺伝子変異,神経活動特性,および行動特性を報告した。今回の講義では,こうした2個体のサルを同時に用いる新たな実験研究のストラテジーを紹介しながら,社会的認知機能の神経基盤について議論したい。
▽参加費:無料
▽対象:研究者・学生
▽参加者数:80名

2018/02/07

2017年

阿部准教授、柳澤助教らの論文が『Cognitive, Affective, and Behavioral Neuroscience』に掲載されました

 上田竜平・オフィスアシスタント(文学研究科大学院生・日本学術振興会特別研究員)、柳澤邦昭助教、阿部修士准教授らの執筆した論文が、学術誌『Cognitive, Affective, and Behavioral Neuroscience』Vol.17 に掲載されました。
 本研究は「浮気」に対する興味関心の制御に関わる認知基盤に焦点を当てた研究です。機能的磁気共鳴画像法 (fMRI)を用いた実験から、特定のパートナーと交際している恋愛中の男性が、魅力的な女性に対する興味関心を制御するには、1) 浮気を是としない潜在的な態度と、2) 前頭前野による行動制御の機構、の両者が必要であることが示されました。
 なお、本研究はこころの未来研究センター連携MRI研究施設のMRI装置を用いて行われました。

1712abe_cognitive.pngUeda R, Yanagisawa K, Ashida H, Abe N (2017) Implicit attitudes and executive control interact to regulate interest in extra-pair relationships. Cognitive, Affective, and Behavioral Neuroscience 17 (6): 1210-1220
https://link.springer.com/article/10.3758/s13415-017-0543-7
○Abstract
Do we actively maintain monogamous relationships by force of will, or does monogamy flow automatically? During functional magnetic resonance imaging (fMRI), male participants in a romantic relationship performed the Implicit Association Test (IAT) to evaluate implicit attitudes toward adultery and a go/no-go task to measure prefrontal activity implicated in explicit executive control. Subsequently, they were engaged in a date-rating task in which they rated how much they wanted to date unfamiliar females. We found that the individuals with higher prefrontal activity during go/no-go task could regulate the interest for dates with unattractive females; moreover, the individuals with both a stronger negative attitude toward adultery and higher prefrontal activity could regulate their interest for dates with attractive females, and such individuals tended to maintain longer romantic relationships with a particular partner. These results indicate that regulation of amorous temptation via monogamous relationship is affected by the combination of automatic and reflective processes.
Keywords : Monogamy fMRI Dual-process theory Implicit social cognition Self-control

2017/12/06

阿部准教授らの論文が『Scientific Reports』に掲載されました

 阿部修士准教授らの論文が、学術誌『Scientific Reports』に掲載されました。
 本研究は柔軟な行動に関わる脳機能について、fMRIを用いて調べた研究です。これまでの研究では、柔軟な行動は、背外側前頭前野が主体的役割を担っていると考えられていました。本研究では、より柔軟な判断をするほど、背外側前頭前野と側頭頭頂接合部の活動が共に上昇している事を報告し、これらが視野(判断基準)の切替えを促進する可能性について推測しました。この研究はこころの未来研究センター連携MRI研究施設のMRIを用いて行われました。

1710abe_SR.pngTei S, Fujino J, Kawada R, Jankowski KF, Kauppi J, van den Bos W, Abe N, Sugihara G, Miyata J, Murai T, Takahashi H (2017). Collaborative roles of temporoparietal junction and dorsolateral prefrontal cortex in different types of behavioural flexibility. Scientific Reports 7 (1): 6415
http://www.nature.com/articles/s41598-017-06662-6 ※認証有り
○Abstract
Behavioural flexibility is essential for everyday life. This involves shifting attention between different perspectives. Previous studies suggest that flexibility is mainly subserved by the dorsolateral prefrontal cortex (DLPFC). However, although rarely emphasized, the temporoparietal junction (TPJ) is frequently recruited during flexible behaviour. A crucial question is whether TPJ plays a role in different types of flexibility, compared to its limited role in perceptual flexibility. We hypothesized that TPJ activity during diverse flexibility tasks plays a common role in stimulus-driven attention-shifting, thereby contributing to different types of flexibility, and thus the collaboration between DLPFC and TPJ might serve as a more appropriate mechanism than DLPFC alone. We used fMRI to measure DLPFC/TPJ activity recruited during moral flexibility, and examined its effect on other domains of flexibility (economic/perceptual). Here, we show the additional, yet crucial role of TPJ: a combined DLPFC/TPJ activity predicted flexibility, regardless of domain. Different types of flexibility might rely on more basic attention-shifting, which highlights the behavioural significance of alternatives.

2017/10/18

阿部准教授らの論文が『Neuroreport』に掲載されました

 阿部修士准教授らの論文が、学術誌『Neuroreport』に掲載されました。
 本研究は正直な行為に関わる脳機能について、fMRIを用いて調べた研究です。本研究では特に、ズルをすることで報酬を獲得できる条件と罰を回避できる条件を設定し、そういったズルをしない際の正直な行為の選択に関わる脳のはたらきを調べました。その結果、正直な行為の選択はどちらの条件においても、前頭前野による行動制御を必要としない自動的なプロセスに基づいている可能性が示唆されました。この研究はこころの未来研究センター連携MRI研究施設のMRIを用いて行われました。

1710abe_neuroreport14.pngYoneda M, Ueda R, Ashida H, Abe N(2017). Automatic honesty forgoing reward acquisition and punishment avoidance: a functional MRI investigation. Neuroreport 28: 879-883
https://goo.gl/sYKwfv ※認証有り
○Abstract
Recent neuroimaging investigations into human honesty suggest that honest moral decisions in individuals who consistently behave honestly occur automatically, without the need for active self-control. However, it remains unclear whether this observation can be applied to two different types of honesty: honesty forgoing dishonest reward acquisition and honesty forgoing dishonest punishment avoidance. To address this issue, a functional MRI study, using an incentivized prediction task in which participants were confronted with real and repeated opportunities for dishonest gain leading to reward acquisition and punishment avoidance, was conducted. Behavioral data revealed that the frequency of dishonesty was equivalent between the opportunities for dishonest reward acquisition and for punishment avoidance. Reaction time data demonstrated that two types of honest decisions in the opportunity for dishonest reward acquisition and punishment avoidance required no additional cognitive control. Neuroimaging data revealed that honest decisions in the opportunity for dishonest reward acquisition and those for punishment avoidance required no additional control-related activity compared with a control condition in which no opportunity for dishonest behavior was given. These results suggest that honesty flows automatically, irrespective of the concomitant motivation for dishonesty leading to reward acquisition and punishment avoidance.
○Keywords
functional MRI; honesty; prefrontal cortex; punishment; reward

2017/10/05

fMRI体験セミナー2017を開催しました

 2017年8月28日、29日の両日、「fMRI体験セミナー2017」をこころの未来研究センター連携MRI研究施設南部総合研究1号館地階MRI実験室にて開催しました。
 本セミナーは、おもに学内の大学院生・学部生・研究員を対象に、現在の脳機能画像研究における主要ツールの一つ「機能的磁気共鳴画像法(fMRI)」による研究を、センターのMRI実験室を用いて実際に体験・学習してもらうために実施しています。5度目となった2017年は、教育学研究科、人間環境学研究科、医学研究科などから11名が参加しました。
 講師は今年も阿部修士准教授、上田祥行助教、柳澤邦昭助教、浅野孝平研究員が企画運営、レクチャーおよび実験指導を担当。はじめに、MRIの基礎と脳機能画像研究の概要についてレクチャーがあり、次に、参加者がfMRI装置を実際に使った課題をおこないました。左右の手の運動課題によって、脳のどの領域に活動が生じているかの分析に挑戦し、質疑応答とディスカッションで知識を深めました。
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<参加者の感想> ※アンケートより一部抜粋
・疑問に思っていた用語の意味を実体験をもとに知ることができ、基本的な解析の手順を教えてもらえたので勉強になった。
・門外漢の自分にもわかるようたくさん教えてもらえ、自身の研究にも応用できる可能性を感じることが出来た。
・論文を読んでもなかなか研究手法を理解したり思考するのが難しかったが、bold信号の特性による実験デザインの検討すべきポイントや自分の脳画像の分析過程が見れたことでイメージしやすくなった。
・実際にデータの取得から解析までのフローを知ることができて、実験のイメージが湧いた。
・自分の脳を客観的に把握できた。利き手の特性が出ておもしろかった。

[開催ポスター]
17fMRI.png
[DATA]
「fMRI体験セミナー2017」
▽日時:2017年8月28日(月)、29日(火)13:00~17:00 
▽場所:南部総合研究1号館地階MRI実験室
▽参加費:無料
▽対象:京都大学に所属する学部生・大学院生・研究員。今後、機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging; fMRI)による研究を行おうと考えている方を歓迎。
▽担当者:阿部修士(こころの未来研究センター准教授)、上田祥行(こころの未来研究センター助教)、柳澤邦昭(こころの未来研究センター助教)、浅野孝平(こころの未来研究センター研究員)
▽主催:京都大学こころの未来研究センター
▽参加者数:12人
<報告:阿部修士准教授>

2017/09/13

北山特任教授、柳澤助教、内田准教授、阿部准教授の共著論文が『PNAS』に掲載されました

 北山忍特任教授、柳澤邦昭助教、内田由紀子准教授、阿部修士准教授らの共著論文 “Reduced orbitofrontal cortical volume is associated with interdependent self-construal” が、『PNAS (Proceedings of the National Academy of Sciences)』に掲載されました。
 本研究では、他者との人間関係の中に埋め込まれた存在として自己をとらえる「相互協調的自己観」とよばれる東アジア圏で優勢な文化的自己観と、脳構造との対応関係を調べたものです。脳構造の解析では、灰白質の容量を評価可能なvoxel-based morphometry(VBM)の手法を用いました。解析の結果、相互協調的自己観が強い個人ほど、眼窩前頭皮質とよばれる領域の灰白質量が低いことがわかりました。さらにこの関係性は、物体の視覚的特徴をもとにした情報処理である「物体イメージ型」の認知スタイルが強い場合に顕著でした。この研究はこころの未来研究センター連携MRI研究施設のMRIを用いて行われました。

 pnas.pngKitayama S, Yanagisawa K, Ito A, Ueda R, Uchida Y, Abe N (2017)
Reduced orbitofrontal cortical volume is associated with interdependent self-construal
Proceedings of the National Academy of Sciences of the United States of America 114 (30): 7969-7974
http://www.pnas.org/content/114/30/7969.abstract ※認証有り
●Abstract
Interdependent self-construal refers to a view of the self as embedded in relationships with others. Prior work suggests that this construal is linked to a strong value placed on social obligations and duties. Interdependent people are therefore cognitively attuned to others and various social events in their surroundings while down-regulating their personal goals. In the present work, we examined whether structural properties of the brain predict interdependent self-construal. We performed a structural magnetic resonance imaging on 135 Japanese young adults while assessing (i) independent and interdependent self-construals and (ii) the degree to which individuals form vivid images of external objects (object imagery). The cortical volume of the orbitofrontal cortex (OFC) (a core cortical region responsible for value-based decisionmaking and, thus, inherently involved in personal goals and desires) inversely predicted interdependent self-construal. Further analysis found that the highest level of interdependent self-construal is achieved when those who are relatively low in the OFC volume are simultaneously high in object imagery, consistent with previous evidence that interdependence, as realized via obligation and duty, requires both the reduced self-interest and vigilant cognitive attunement to environmental context.
KEYWORDS: interdependence, orbitofrontal cortex, self-construal, voxel-based morphometry

2017/09/06

阿部准教授の研究が『NATIONAL GEOGRAPHIC』英語版・日本語版で紹介されました

 阿部修士准教授の研究が『NATIONAL GEOGRAPHIC(ナショナル ジオグラフィック)』英語版・日本語版の2017年6月号の特集「なぜ人間は嘘をつくか」で紹介されました。
 日常の小さな嘘から、学歴や身分の詐称、政治やビジネスの舞台でのでっちあげなど、嘘をつくことは人間の特徴であるとされ、研究対象になってきました。本誌では、なぜ人は嘘をつくのかをテーマに、古今東西、人間が嘘をついてきた様々な事例を挙げて、嘘と人間の根深い関係に切り込んでいます。記事の中で、阿部准教授が行ったfMRIを用いた「正直、不正直」に関する研究成果が取り上げられ、報酬に関わる脳の構造と嘘をつく行為の密接な関係について紹介されました。

1706abe_nationalgeo.png嘘つきの脳をのぞく
 京都大学の阿部修士とハーバード大学のジョシュア・グリーンという2人の心理学者は、fMRI(機能的磁気共鳴画像法)で被験者の脳を調べ、不正直な人の脳では側坐核という小さな構造が活発に働くことを突き止めた。側坐核は前脳の基底部にあり、報酬に関わる情報処理に重要な役割を果たしている。「金を稼げる見込みがあるとわかって、脳の報酬系が興奮すればするほど、嘘をつく確率が高まります」とグリーンは言う。つまり、欲にかられると、嘘をつきやすくなるということだ。….
(記事より)

『NATIONAL GEOGRAPHIC(ナショナル ジオグラフィック)』
http://natgeo.nikkeibp.co.jp/nng/magazine/

2017/06/30

阿部准教授、柳澤助教の共著論文が 『Social Neuroscience』に掲載されました

 上田竜平・オフィスアシスタント(文学研究科大学院生・日本学術振興会特別研究員)、柳澤邦昭助教、阿部修士准教授らの執筆した論文が、学術誌『Social Neuroscience』Vol.12 に掲載されました。
 特定の個人とすでに交際関係にある異性に恋をしてしまう「略奪愛」は、人間の社会では制限されているにもかかわらず、日常茶飯事に見られます。本研究では機能的磁気共鳴画像法 (fMRI)を用いた実験を通し、異性の顔写真を処理する際の眼窩前頭皮質と呼ばれる報酬の処理に関わる領域の活動が高い個人ほど、「略奪愛」の関心が高いことが示されました。
 なお、本研究はこころの未来研究センター連携MRI研究施設のMRI装置を用いて行われました。

1706abe_social.pngUeda R, Ashida H, Yanagisawa K, Abe N (2017). The neural basis of individual differences in mate poaching. Social Neuroscience, 12 (4): 391-399
http://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17470919.2016.1182065 ※認証有り
●ABSTRACT
This study tested the hypothesis that individual differences in the activity of the orbitofrontal cortex, a region implicated in value-based decision-making, are associated with the preference for a person with a partner, which could lead to mate poaching. During functional magnetic resonance imaging (fMRI), male participants were presented with facial photographs of (a) attractive females with a partner, (b) attractive females without a partner, (c) unattractive females with a partner, and (d) unattractive females without a partner. The participants were asked to rate the degree to which they desired a romantic relationship with each female using an 8-point scale. The participants rated attractive females higher than unattractive females, and this effect was associated with ventral striatum activation. The participants also indicated lower ratings for females with a partner than for females without a partner, and this effect was associated with parietal cortex activation. As predicted, the participants characterized by higher orbitofrontal activity demonstrated a greater willingness to engage in a romantic relationship with females who have a partner compared with females who do not have a partner. These results are the first to provide a possible neural explanation for why certain individuals are willing to engage in mate poaching.
KEYWORDS: fMRI, individual differences, love, orbitofrontal cortex, reward

2017/06/14

上田助教らの研究が日本マインドフルネス学会で最優秀賞を受賞しました

 上田祥行助教が教育学研究科の藤野正寛日本学術振興会特別研究員(筆頭発表者)と進めている共同研究が、2016年11月5日・6日に開催された日本マインドフルネス学会第3回大会(早稲田大学)で「最優秀研究賞」ならびに「最優秀ポスター発表賞」を受賞しました。
 マインドフルネス瞑想における集中瞑想(FA)と洞察瞑想(OM)は、どちらも「内省を低下させる」、 「その背後のデフォルトモードネットワーク(DMN)の活動を低下させる」ことで、結果的に今この瞬間の幸福感を高める効果があるとされています。研究ではふたつの瞑想について、①それらを実現している神経基盤も共通なのか?②それらの効果は瞑想後にも持続するのか?という問題に注目し、fMRIを用いて瞑想時と瞑想後の神経基盤の機能的結合性の変化を調査しました。その結果、FAとOMでは、DMNに関わる神経基盤が異なることが明らかとなったほか、OMの瞑想後には、機能的結合性の変化が継続していることが分かりました。
 本研究は、こころの未来研究センターの連携MRI研究施設のfMRI 3Tスキャナーを用いて実施されました。
◇発表タイトル
集中瞑想と洞察瞑想の神経基盤:線条体とデフォルトモードネットワーク間の機能的結合性の違い
◇発表者
藤野正寛1・上田祥行2(非会員)・水原啓暁3(非会員)・齋木潤4(非会員)・野村理朗1(非会員)
(1 京都大学大学院教育学研究科・2 京都大学こころの未来研究センター・ 3 京都大学大学院情報学研究科・4 京都大学大学院人間・環境学研究科)
◇発表ページ
http://mindfulness.jp.net/taikai_info.html
◇受賞ポスター
170510poster.png
※クリックするとポスター画像(PDF)が開きます

2017/05/11

fMRI解析セミナー「画像解析相談室」を開催しました

 こころの未来研究センターfMRI解析セミナーを2017年3月24日、稲盛財団記念館3階大会議室にて開催しました。
 2013年に始まった本セミナーは、毎年、河内山隆紀先生(株式会社ATR-Promotions、脳活動イメージングセンタ)を講師にお迎えし、fMRIにおける画像解析のスキル獲得を目的として阿部修士准教授の企画進行により実施しています。
 今年は例年とはスタイルを変えて、「画像解析相談室」という形式で行いました。これまでのfMRI解析セミナーの中で寄せられた疑問や、受講者が日頃の解析の中で感じる疑問等を、マンツーマンで相談・解決するためのセミナーとしました。
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○参加者の感想(アンケートより抜粋)
・マンツーマンということで質問が容易にできた。自分のデータに関連して話ができたので良かった。
・以前、解析について曖昧に理解していたところがすっきりしたので、助かった。
・技術的なところで重要なポイントを教えていただけるので、有り難い。
・先生とお話するまとまった時間をいただけてよかった。MVPAについて系統的に学習したい。
・丁寧に教えて頂いて有意義な時間になった。解析に行き詰まっていたが、出来ることが見えてきた。

[DATA]
fMRI解析セミナー「画像解析相談室」
日時:2017年3月24日(金)10:00~16:00
場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
講師:河内山隆紀先生(株式会社ATR-Promotions, 脳活動イメージングセンタ)
対象:京都大学に所属する学生及び研究者
参加者:5名

2017/04/25

阿部修士准教授の著書『意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策』が出版されました

0701abe_book.png 阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)の著書『意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策』が2017年1月、講談社より出版されました。
 本書は、認知神経科学を専門とする阿部准教授が、人間の意思決定の仕組みについて、心理学、脳科学における研究成果をもとに興味深い事例の数々と分かりやすい言葉で綴った、人の「こころ」を様々な角度から知ることのできる一冊です。
 講談社のWebメディア クーリエ・ジャポンには、書籍誕生のエピソードや執筆に至った経緯を阿部准教授みずからが執筆したエッセイが掲載されています。こちらもぜひお読みください。
「理性と感情、どちらが優位か?」ハーバードで気づいたこと|話題の新刊『意思決定の心理学』著者書き下ろしエッセイ – クーリエ・ジャポン

『意思決定の心理学 脳とこころの傾向と対策』
著者:阿部修士
発売日:2017年01月11日
出版社:講談社
価格:本体1,300円(税別)
判型:四六 208ページ
ISBN-10:4062586452
ISBN-13:978-4062586450
《目次》
はじめに
第一章 二重過程理論--「速いこころ」と「遅いこころ」による意思決定
第二章 マシュマロテスト--半世紀にわたる研究で何がわかったのか?
第三章 「お金」と意思決定の罠――損得勘定と嘘
第四章 「人間関係」にまつわる意思決定――恋愛と復讐のメカニズム
第五章 道徳的判断の形成――理性と情動の共同作業
第六章 意思決定と人間の本性――性善か性悪かを科学的に読む
第七章 「遅いこころ」は「速いこころ」をコントロールできるのか?
あとがき
引用文献
索引
意思決定の間違いと限界
 わたしたち人間にとって、生きているということは不断の意思決定の連続です。あなたが今この本を読んでいるのは、あなたの意思決定の結果であり、これからどこまで読み進めるのかもあなたの意思決定によって左右されます。わたしたちはこうした意思決定を、自分の思考や信念に基づいて行っていると思いがちです。ところが、わたしたちの意思決定は意識の外で自動的に起こるこころのはたらきに大きく影響を受けています。
 実際、自分の決断や判断の理由を、うまく説明することはそう簡単ではありません。昨日は我慢できた食後のデザートを、今日は我慢できなかったのはどうしてでしょうか?仕事を早く終わらせなければいけないとわかっているのに、友人から飲みに誘われてお店をはしごしてしまったのはどうしてでしょうか?
 頭ではやめた方が良いとわかっているのに、ついやってしまった、そんな経験は誰にでもあることでしょう。二度と同じ失敗をしないと誓ったはずなのに、また繰り返してしまうことも決して珍しくはありません。お金の損得を考える、他人との付き合いを考える、道徳的な善悪を考える、こうした様々な日常生活の行為や判断の中で、わたしたちは意思決定の間違いやすさや限界と常に隣り合わせです。そしてこうした意思決定を生み出しているのは、わたしたちの脳です。
(中略)
 本書の目的は、過去の心理学の研究成果を踏まえた上で、①主に脳科学の視点から、「速いこころ」と「遅いこころ」のはたらきを理解すること、②そういった脳のはたらきが、人間の道徳性や社会性などに関わる、きわめて高度な意思決定をも支えていること、この二点を解きほぐしていくことにあります。….

(「はじめに」より)

出版社の書籍ページ  (冒頭を試し読みできます)
Amazon.co.jp の書籍ページ

2017/02/14

2016年

脳科学集中レクチャー2016「意識学のすすめ」を開催しました

 こころの未来 脳科学集中レクチャー2016「意識学のすすめ」を、2016年12月1日・2日の2日間、金井良太先生(アラヤブレインイメージング代表取締役CEO)を講師にお迎えし、阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)の企画・進行により稲盛財団記念館大会議室で開催しました。
 2016年度の本レクチャーは「意識学のすすめ」というテーマで行いました。意識学という学問創出を目指す視点から、これまでの意識研究の背景や今後の意識研究の方法論、また分野横断的なアプローチの必要性などをわかりやすく講義して頂きました。金井先生が意識についての興味をもつに至ったきっかけや今後のビジョンにも話が及び、受講者にとって実りある集中レクチャーとなりました。

○参加者の感想(アンケートより)
・今までトピック的な形でしか開くことができなかった意識に関する話を初めて体系的に聞くことができて、自分の内で意識研究の全体のイメージが形成された。今後の勉教や進学の方針を考える上で、非常に有益だった。
・意識というあいまいな概念をどのような切り口で研究するのかについて、とても興味をもっていた。今回、金井先生のレクチャーでその一端を知ることができ、面白かった。
・人の意識の構造はどうなっており、そこでどのような情報処理が行われているのか、また人口意識について構想し、脳科学における研究成果を応用してこれからの社会に向けた技術開発がしっかり進んでいることについて伝えてもらえた。
・論文などでは知り得ない考察を知ることができて貴重な機会だった。
・二日集中という期間は、講義を理解するためにほどよく、非常に得るものも大きかった。議論、質疑も良かった。

<報告:阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)>

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[開催ポスター]
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[DATA]
▽日時:2016年12月1日(木)・2日(金) 両日とも10:30 – 12:00、及び13:30 – 16:45
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽講師:金井良太先生 ((株)アラヤブレインイメージング・代表取締役CEO)
▽参加費:無料
▽対象:研究者・学生
▽参加人数:117名

2016/12/20

「こころの未来研究センター 認知科学セミナー」を開催しました

 2016年9月15日、「京都大学こころの未来研究センター 認知科学セミナー」を稲盛財団記念館3階中会議室にて開催しました。講師にイギリス・ヨーク大学心理学部の出馬圭世先生をお迎えし、阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)の企画進行により行われました。
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 セミナーは、「Neural decoding of social attitudes: How can neuroimaging methods contribute to psychological research?」という演題にて、社会神経科学の分野を牽引する出馬先生により機能的磁気共鳴画像法(fMRI)とmulti-voxel pattern analysis(MVPA)を用いた最新の研究成果が紹介されました。京都大学の学生、研究者に加えて学外からも参加者が集まり、講演後には活発な質疑応答がおこなわれました。
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[開催ポスター]
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[DATA]
京都大学こころの未来研究センター 認知科学セミナー
講演者:出馬圭世 (University of York:Department of Psychology, Lecturer)
演題:Neural decoding of social attitudes: How can neuroimaging methods contribute to psychological research?
▽ 日時:2016年9月15日(木)16:30~18:00 
▽ 場所:稲盛財団記念館3階中会議室
▽ 対象:研究者・学生
▽ 参加者数: 約40名

2016/09/28

fMRI体験セミナー2016 を開催しました

 2016年8月30日、31日の両日、「fMRI体験セミナー2016」をこころの未来研究センター連携MRI研究施設南部総合研究1号館地階MRI実験室にて開催しました。
 本セミナーは、おもに学内の大学院生・学部生・研究員を対象に、現在の脳機能画像研究における主要ツールの一つ「機能的磁気共鳴画像法(fMRI)」による研究を、センターのMRI実験室を用いて実際に体験・学習してもらうために実施しています。4度目となった2016年は、教育学研究科、文学研究科、人間環境学研究科、医学研究科などから外国人留学生を含む12名が参加しました。
 講師は今年も阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)、上田祥行助教、柳澤邦昭助教、浅野孝平研究員が企画運営、レクチャーおよび実験指導を担当。はじめに、MRIの基礎と脳機能画像研究の概要についてレクチャーがあり、次に、参加者がfMRI装置を実際に使った課題をおこないました。左右の手の運動課題によって、脳のどの領域に活動が生じているかの分析に挑戦し、質疑応答とディスカッションで知識を深めました。
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<参加者の感想> ※アンケートより一部抜粋
・実際に自らが参加者として脳データをとり、それを分析することで実験の流れや分析対象を明確にすることができたのが大変参考になった。
・fMRIを体験し、一連のデータ取得と画像解析まで体験でき、これまで漠然と抱いていたfMRIに対するイメージがとてもクリアになりました。
・少人数だったこともあり、色々な疑問点や具体的に知りたかった内容について話が聞けました。
・認知的な実験にのみ使われているかと思っていたので、社会心理学的分野にも用いられていると知って興味深かった。臨床心理分野でも活用できないか考えたいと思う。
・自分の脳活動や構造画像が見えたのはとても面白かったです。同時間帯の参加者数や長さがちょうど良かったです。

[開催ポスター]
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[DATA]
「fMRI体験セミナー2016」
▽日時:2016年8月30日(火)、31日(水)13:00~17:00 
▽場所:南部総合研究1号館地階MRI実験室
▽参加費:無料
▽対象:京都大学に所属する大学院生。今後、機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging; fMRI)による研究を行おうと考えている方。
▽担当者:阿部修士(こころの未来研究センター・特定准教授)、上田祥行(こころの未来研究センター・特定助教)、柳澤邦昭(こころの未来研究センター・特定助教)、浅野孝平(こころの未来研究センター・特定研究員)
▽主催:京都大学こころの未来研究センター
▽参加者数:12人(各日6人)
<報告:阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)>

2016/09/16

福岡県立明善高校の生徒さんがセンターを訪問し、吉岡教授、阿部准教授らのレクチャーを受講しました

 2016年8月3日、福岡県久留米市の福岡県立明善高校の生徒さんがこころの未来研究センターを訪問し、吉岡洋教授と阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)のレクチャーを受け、センター連携MRI研究施設を見学しました。文部科学省SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、その活動の一環として関西研修に訪れた同校の訪問は4度目で、訪問生徒数は62名と、前年の倍になりました。
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 はじめに吉川左紀子センター長が歓迎の挨拶をおこない、センターの特徴や「こころ(Kokoro)」という言葉を含んだ研究所名になったエピソード、研究者らの取り組みを紹介しました。その後、2つの班に分かれた生徒さんたちは、大会議室と連携MRI研究施設のそれぞれでレクチャーを受講しました。
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 大会議室でおこなわれた吉岡洋教授のレクチャー「高校生のための美学入門」は、美学という高校生にとって(一般の人にとっても、ですが)馴染みの薄い学問について、歴史的エピソードや知見をまじえながら、科学、哲学のルーツやそれらとの関係性を紐解く形で解説されました。50分間という短い時間ではありましたが、サイエンスを大きな視野で見つめることの意義に触れる時間となりました。なお、本講義についてより詳しい内容が、吉岡教授の個人ブログに掲載されています。ぜひそちらもご覧ください。
こちら→ 高校生のための美学入門 2016
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 センター連携MRI研究施設でおこなわれた阿部准教授のレクチャーは、fMRIの基礎的な知識や発展の歴史、MRI設備を用いて研究する際に注意すべき点、施設内の設備の説明など、動画や写真を多数示しながら進められました。その後、実際にfMRIを用いた実験がおこなわれ、生徒さんたちは隣室からガラス越しに見学し、終始、興味深い様子で立ち会っていました。

2016/08/10

阿部准教授、中井研究員の共著論文が『Neuroimage』に掲載されました

 阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)、中井隆介研究員らの論文 “Causal relationship between effective connectivity within the default mode network and mind-wandering regulation and facilitation” が、学術誌『Neuroimage』Vol.133(June 2016)に掲載されました。

1607abe_nakai.pngKajimura S, Kochiyama T, Nakai R, Abe N, Nomura M (2016)
Causal relationship between effective connectivity within the default mode network and mind-wandering regulation and facilitation
Neuroimage 133: 21-30
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S1053811916002056 ※認証有り
○論文の概要
 先行研究より,非侵襲脳刺激法の一つである経頭蓋直流刺激法を用いて,注意散漫をもたらすマインドワンダリング(思考のさまよい)を低減可能であることが示されていました(Kajimura & Nomura, 2015)。本研究ではfMRIを用いることで,それがデフォルトモードネットワークと呼ばれるヒト脳の中核的ネットワークを調節することによって生じる可能性を示しました。本成果は,デフォルトモードネットワークの機能理解に貢献するのみならず,非侵襲脳刺激法による注意散漫状態の低減といった臨床応用につながる神経科学的根拠を提供するものです。なお,この研究はこころの未来研究センター連携MRI研究施設のMRIを用いて行われました。
○Abstract
Transcranial direct current stimulation (tDCS) can modulate mind wandering, which is a shift in the contents of thought away from an ongoing task and/or from events in the external environment to self-generated thoughts and feelings. Although modulation of the mind-wandering propensity is thought to be associated with neural alterations of the lateral prefrontal cortex (LPFC) and regions in the default mode network (DMN), the precise neural mechanisms remain unknown. Using functional magnetic resonance imaging (fMRI), we investigated the causal relationships among tDCS (one electrode placed over the right IPL, which is a core region of the DMN, and another placed over the left LPFC), stimulation-induced directed connection alterations within the DMN, and modulation of the mind-wandering propensity. At the behavioral level, anodal tDCS on the right IPL (with cathodal tDCS on the left LPFC) reduced mind wandering compared to the reversed stimulation. At the neural level, the anodal tDCS on the right IPL decreased the afferent connections of the posterior cingulate cortex (PCC) from the right IPL and the medial prefrontal cortex (mPFC). Furthermore, mediation analysis revealed that the changes in the connections from the right IPL and mPFC correlated with the facilitation and inhibition of mind wandering, respectively. These effects are the result of the heterogeneous function of effective connectivity: the connection from the right IPL to the PCC inhibits mind wandering, whereas the connection from the mPFC to the PCC facilitates mind wandering. The present study is the first to demonstrate the neural mechanisms underlying tDCS modulation of mind-wandering propensity.

2016/07/11

阿部准教授の論文が『Neuroscience』に掲載されました

1605abe_neuroscience.png 阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)と、2014年度までこころの未来研究センターに日本学術振興会特別研究員として在籍していた伊藤文人東北福祉大学特任講師らの執筆した論文が、学術誌『Neuroscience』Vol.328 に掲載されました。
 本研究は機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、老若男女様々な人物の顔に対する価値判断の神経基盤を調べた研究です。腹内側前頭前野と呼ばれる報酬の処理に関わる領域の活動が、男性参加者と女性参加者では異なっており、男性では顔の性別や世代の違いを顕著に反映することが明らかとなりました。

Ito A, Fujii T, Abe N, Kawasaki I, Hayashi A, Ueno A, Yoshida K, Sakai S, Mugikura S, Takahashi S, Mori E (2016)
Gender differences in ventromedial prefrontal cortex activity associated with valuation of faces
Neuroscience 328: 194-200
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0306452216301324 ※認証有り
○Abstract
Psychological studies have indicated that males exhibit stronger preferences for physical attributes in the opposite gender, such as facial attractiveness, than females. However, whether gender differences in mate preference originate from differential brain activity remains unclear. Using functional magnetic resonance imaging (fMRI), we investigated the patterns of brain activity in the ventromedial prefrontal cortex (vmPFC), a region critical for the valuation of faces, in response to elderly male, elderly female, young male, and young female faces. During fMRI, male and female subjects were presented with a face and asked to rate its pleasantness. Following fMRI, the subjects were presented with pairs of faces and asked to select the face that they preferred. We analyzed the vmPFC activity during the pleasantness-rating task according to the gender of the face stimulus (male and female) and the age of the face stimulus (elderly and young). Consistent with the results of previous studies, the vmPFC activity parametrically coded the subjective value of faces. Importantly, the vmPFC activity was sensitive to physical attributes, such as the youthfulness and gender of the faces, only in the male subjects. These findings provide a possible neural explanation for gender differences in mate preference.

2016/05/19

阿部准教授の論文が『Experimental Brain Research』に掲載されました

1603abe_EBR.png 阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)の論文が、『Experimental Brain Research』に掲載されました。
 ヒトを対象としたエピソード記憶の研究では、source memory とよばれる情報源の記憶(例:ある話を誰から聞いたか)についての研究が盛んにおこなわれてきました。近年では destination memory とよばれる伝達先の記憶(例:ある情報を誰に話したか)についての研究もおこなわれるようになり、両者の異同について議論がなされています。
 今回の fMRI を用いた研究では、destination memory の神経基盤にアプローチし、内側側頭葉と destination memory との関連を明らかにしました。

Mugikura S, Abe N, Ito A, Kawasaki I, Ueno A, Takahashi S, Fujii T (2016)
Medial temporal lobe activity associated with the successful retrieval of destination memory
Experimental Brain Research 234: 95-104
http://link.springer.com/article/10.1007/s00221-015-4415-5 ※認証有り
○Abstract
Destination memory is the process of remembering to whom we tell particular things. Although recent behavioral studies have clarified the cognitive nature of destination memory, the neural mechanisms underlying destination memory retrieval remain unclear. We used functional magnetic resonance imaging (fMRI) to determine whether the medial temporal lobe (MTL), a structure that has been implicated in recollection-based memory, is activated during the successful retrieval of destination information. During a study phase before fMRI scanning, the subjects told a series of facts to either a woman or a man. During fMRI scanning, the subjects were asked to judge whether each fact presented was old or new, and if they judged it as old, to indicate, including a confidence rating (high or low), whether the subjects had told that fact to either a man or a woman. We found that successful destination retrieval, when compared to failed destination retrieval, was associated with increased activity in the parahippocampal gyrus. We also found that the confidence level (high vs. low) for destination memory retrieval was associated with increased activity in another (posterior) region of the parahippocampal gyrus. The present study suggests that the successful retrieval of destination information depends highly on MTL-mediated recollection processes.

2016/03/03

中井研究員、阿部准教授の論文が『Psychiatry Research: Neuroimaging』に掲載されました

1603nakai_FRN.png 中井隆介研究員、阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)らの論文が『Psychiatry Research: Neuroimaging』に掲載されました。
 社会不安障害は、他者からの否定的な評価に対する極度の不安と恐怖を症状の一つとし、脳機能の異常との関連が示されています。一方で、社会不安障害は非臨床群−臨床群のスペクトラム性が示唆されているにもかかわらず、非臨床群における傾向と脳機能との関連については未だ不明でした。そこで本研究では、非臨床群における「他者からの否定的な評価に対する恐怖尺度(FNES)」を主とした心理学的尺度得点と脳機能(機能的結合,グラフ解析指標)との関連について検討しました。その結果、FNES得点と海馬傍回/眼窩前頭皮質の機能的結合および右頭頂葉の情報伝達経路としての関与の程度を示す指標とが負の相関を示すことが明らかとなりました。これらの領域は臨床群においても異常が見られることから、本研究結果は社会不安障害がスペクトラム障害であることを支持するとともに、FNESが社会不安スペクトラムの検出に有用である可能性を示しています。

Kajimura S, Kochiyama T, Nakai R, Abe N, Nomura M (2015)
Fear of negative evaluation is associated with altered brain function in nonclinical subjects
Psychiatry Research: Neuroimaging 234 (3): 362-368
http://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0925492715301177 ※認証有り
○Abstract
Social anxiety disorder (SAD), which involves excessive anxiety and fear of negative evaluation, is accompanied by abnormalities in brain function. While social anxiety appears to be represented on a spectrum ranging from nonclinical behavior to clinical manifestation, neural alteration in nonclinical populations remains unclear. This study examined the relationship between psychological measures of social anxiety, mainly using the Fear of Negative Evaluation Scale (FNES), and brain function (functional connectivity, degree centrality, and regional betweenness centrality). Results showed that FNES scores and functional connectivity of the parahippocampal gyrus and orbitofrontal cortex and the betweenness centrality of the right parietal cortex were negatively correlated. These regions are altered in SAD patients, and each is associated with social cognition and emotional processing. The results supported the perspective that social anxiety occurs on a spectrum and indicated that the FNES is a useful means of detecting neural alterations that may relate to the social anxiety spectrum. In addition, the findings indicated that graph analysis was useful in investigating the neural underpinnings of SAD in addition to other psychiatric symptoms.

2016/03/03

柳澤助教、阿部准教授の論文が『Journal of Experimental Psychology: General』に掲載されました

1603yanagisawa_JEP.png 柳澤邦昭助教、阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)らの論文が『Journal of Experimental Psychology: General』に掲載されました。
 本研究は、自尊感情の高さによる死関連刺激に対する認知・情動処理の違いと、死の脅威に対する防衛的反応の違いを報告した研究です。自尊感情の低い人に比べ、自尊感情の高い人では、死関連刺激を処理する際に、情動の認知的制御に関わる右腹外側前頭前野と扁桃体が効果的に相互作用していることが明らかとなりました。加えて、自尊感情の低い人は、死への脅威に対する防衛的反応を示しやすいことが明らかとなりました。なお、この研究は、こころの未来研究センター連携MRI研究施設のMRIを用いておこなわれました。

Yanagisawa K, Abe N, Kashima ES, Nomura M (2016)
Self-esteem modulates amygdala-VLPFC connectivity in response to mortality threats
Journal of Experimental Psychology: General 145 (3): 273-283
http://psycnet.apa.org/journals/xge/145/3/273/
○Abstract
Reminders of death often elicit defensive responses in individuals, especially among those with low self-esteem. Although empirical evidence indicates that self-esteem serves as a buffer against mortality threats, the precise neural mechanism underlying this effect remains unknown. We used functional magnetic resonance imaging (fMRI) to test the hypothesis that self-esteem modulates neural responses to death-related stimuli, especially functional connectivity within the limbic-frontal circuitry, thereby affecting subsequent defensive reactions. As predicted, individuals with high self-esteem subjected to a mortality threat exhibited increased amygdala-ventrolateral prefrontal cortex (VLPFC) connectivity during the processing of death-related stimuli compared with individuals who have low self-esteem. Further analysis revealed that stronger functional connectivity between the amygdala and the VLPFC predicted a subsequent decline in responding defensively to those who threaten one’s beliefs. These results suggest that the amygdala-VLPFC interaction, which is modulated by self-esteem, can reduce the defensiveness caused by death-related stimuli, thereby providing a neural explanation for why individuals with high self-esteem exhibit less defensive reactions to mortality threats. (PsycINFO Database Record (c) 2016 APA, all rights reserved)

2016/03/03

阿部准教授がNPO法人ニューロクリアティブ研究会・創造性研究奨励賞を受賞しました

IMG_8328.JPG 阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)が、NPO法人ニューロクリアティブ研究会の2015年度研究者支援「創造性研究奨励賞」2等を受賞しました。
 同賞は、「脳と創造性に関する研究」ならびに「創造的人材の育成」 を目的とし、研究者および開発者の支援をおこなう活動の一環で設けられたもので、2015年度は、「研究者支援」(創造性研究奨励賞) と 「開発者支援」 (開発研究奨励賞)の2部門で募集がありました。阿部准教授の研究テーマ「道徳的意思決定に与える創造性の影響-認知神経科学的研究-」は、「創造性」に関する脳科学的エビデンスの解明、または創造性技法の活用を目指した開発研究として、「研究者支援」(創造性研究奨励賞)の部門で2等を受賞しました。
 なお、授賞式は2016年3月14日に東京でおこなわれる同NPO法人による「第17回NCLセミナー『創造する脳~いのちの始まりの脳科学』」にて開催されます。
○阿部修士准教授のコメント
「自分の研究を評価していただけて、大変嬉しく、光栄に思います。賞の名に恥じぬよう、クリエイティブなこころを持ち合わせて研究を続けたいと思います。」
[受賞DATA]
2015年度 研究者支援「創造性研究奨励賞」
NPO 法人 ニューロクリアティブ研究会(NeuroCreative Lab)
http://www.neurocreative.org/jp/?page_id=1285
研究テーマ:「道徳的意思決定に与える創造性の影響-認知神経科学的研究-」

2016/02/29

脳科学集中レクチャー2015「こころを創発する脳と身体」を開催しました

 こころの未来 脳科学集中レクチャー2015「こころを創発する脳と身体」を、2015年12月24日・25の2日間、大平英樹先生(名古屋大学大学院環境学研究科 教授)を講師にお迎えし、阿部修士准教授の企画・進行により稲盛財団記念館大会議室で開催しました。認知神経科学、生理心理学を専門とし、人間の認知・感情過程や行動を解明するための研究を進めておられる大平先生から最新の研究成果と知見をご紹介いただきました。
 2日間に渡る集中講義では、主に身体性を重視する立場から、脳と自律神経系・内分泌系・免疫系がどのように相互作用して、感情や意思決定に影響を与えるのかを、わかりやすく講義して頂きました。ご本人の研究を超えた様々な興味・関心にも話が及び、受講者にとっては刺激的な2日間になったようです。

○参加者の感想
・刺激的な内容で大変勉強になりました。今後の研究に大きなヒントが得られた気がします。
・脳の動きから現象学的に心へのアプローチをするということが新鮮で、とても面白かったです。とくに、「共感・受容」といった目に見えないもののみにとらわれていた自分にとって、目に見えるものから人の心を見ることも大切なのだと再確認させられ、もっと勉強しなくてはと思いました。
・大平先生のお話は、脳と身体の相関を軸にしながら、様々な切り口ネタを織り交ぜながら展開され、非常に興味深くおもしろかったです。幅広く深い先生の体験、人脈、ご自身の研究、科学史の洞察など、各トピックスを支えているからでしょうか。大変感銘をうけました。
・感情や意思決定について、行動や脳だけでなく、内受容感覚、自律神経(心拍変動)、あるいは内分泌・免疫系との関連から捉える、というところが新鮮でした。また、行動を説明するためのメカニズムに関する先生の仮説は非常に興味深く聞かせていただきました。
・具体的な知見だけでなく、学生へのメッセージもあり刺激的でした。

< 報告:阿部修士こころの未来研究センター(上廣こころ学研究部門)准教授 >
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[開催ポスター]
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[DATA]
こころの未来 脳科学集中レクチャー2015「こころを創発する脳と身体」
▽日時:2015年12月24日(木)・25日(金)両日とも10:30 – 12:00、及び13:30 – 16:45
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室 アクセス
▽講師:大平英樹先生(名古屋大学大学院環境学研究科・教授)
▽参加費:無料
▽対象:研究者・学生
▽参加人数:101名

2016/01/20

2015年

群馬県立太田東高校の生徒さん20名がセンターを訪問しました

 2015年12月14日、群馬県立太田東高校の生徒さんがセンターを訪問し、鎌田東二教授のレクチャーならびに阿部修士准教授によるレクチャーを受講し、センター連携MRI施設における実験見学をおこないました。
 訪問したのは同校一年生から選抜された20名の生徒さんで、文部科学省「平成26年度高等学校普通科におけるキャリア教育の実践に関する調査研究」の一環で、将来の進路を検討する手がかりとしてセンターを訪問しました。当日、鎌田教授からはこころの未来研究センターの研究活動の紹介や、教授が専門とする民俗学、宗教学の研究について、ジブリ映画を題材に文化的、歴史的考察をおこなうレクチャーがあり、高校生のみなさんは、時に笑い声をあげながら、教授に質問を投げかけながら熱心に聴講していました。
 続いて、センター連携MRI研究施設に移動し、阿部修士准教授から認知神経科学の研究がどのようなものか、MRIの歴史や基礎をまじえたレクチャーを受けた後、実際にMRIを用いた実験を見学しました。ほとんどの生徒さんが初めてMRI施設に足を踏み入れたということで、興味深い様子でガラス越しに実験風景を見つめていました。
 センターでは、今後もさまざまな形で研究成果や知見を社会に発信し、次世代と大学をつなぐ取り組みをおこなって参ります。
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[DATA]
日時:2015年12月14日
訪問校名:群馬県立太田東高等学校(一年生20名、教諭2名)
9:00 レクチャー1:鎌田東二教授
(センター全体のご紹介、研究の紹介)
センター連携MRI施設へ移動
10:15 レクチャー2:阿部修士准教授
(連携MRI研究施設での研究紹介、実験見学)

2015/12/28

fMRI解析セミナー「脳領域間結合解析基礎編+SPM豆知識」を開催しました

 2015年12月3日・4日の2日間、fMRI解析セミナー「脳領域間結合解析基礎編+SPM豆知識」を稲盛財団記念館大会議室にて開催しました。講師には、河内山隆紀先生(株式会社ATR-Promotions、脳活動イメージングセンタ)をお迎えしました。
 本セミナーは、2日間に渡る講義と実習を通じてfMRIにおける領域間解析のスキル獲得を目的としており、今回で三度目となります。理論と知識を講義で学び、実践的な解析について河内山先生からのアドバイスを受けながら実習で経験できる講義として毎回好評のセミナーです。今回は主に初心者~中級者程度を対象とし、脳領域間のネットワークを解析するための手法や、画像解析のスタンダードなソフトであるSPMの豆知識について、講義と実習をおこなって頂きました。
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○参加者の感想
・大変密度の高いセミナーで、基本的な事柄から、発展的な内容まで学ぶことができ、参加して本当によかった。
・PPIの全体像が理解できただけではなく、普段どうすればいいかわからなかった点を色々と知ることができた。作業効率がぐっとあがりそうです。
・実験上、必要になりそうなあらゆるケースが想定されていたので、非常に実用性の高い内容だった。
・河内山先生のレクチャーは、高度な理論から、かゆいところに手が届く豆知識まで、いつもながら感心しています。今後もリ ピータとして参加させていただきたいです。
・講義内容がとてもわかりやすくて、実習にもいつもより時間が あったため、うまくできてよかったと思います。今回の講義でSPM基礎におけるたくさんの豆知識を教えていただいて非常に役に立ちます。
・講義を通じて普段やっていることの意味が改めてわかったのがよかった。Atlas等、普段のSPMにはないものまで教えていただけてよかった。

[開催ポスター]
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[DATA]
fMRI解析セミナー「脳領域間結合解析基礎編+SPM豆知識」
▽日時:2015年12月3日(木)・4日(金)両日とも10:00 – 12:00、及び13:30 – 17:00
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽講師:河内山隆紀先生(株式会社ATR-Promotions, 脳活動イメージングセンタ)、企画・進行:阿部修士
▽参加者数:37名
主催:京都大学こころの未来研究センター

2015/12/07

阿部准教授、大塚研究員、中井研究員、吉川教授らの共著論文が『Frontiers in Aging Neuroscience』に掲載されました

 阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)、大塚結喜研究員、中井隆介研究員、吉川左紀子教授らによる共著論文が『Frontiers in Aging Neuroscience』(published: 29 September 2015) に掲載されました。
 高齢者を対象として、運動機能と認知機能の関係性について、fMRIを用いて調べた研究です。目標志向的な歩行が遅い高齢者では、速い高齢者と比べて、視覚ワーキングメモリ中の小脳や大脳基底核の活動が低下し、前頭前野の活動が上昇していることを報告しました。この研究は、こころの未来研究センター連携MRI研究施設のMRIを用いておこなわれました。
 論文は全文をウェブで読むことができます。下記の画像もしくはリンクにアクセスしてお読みください。

Kawagoe T, Suzuki M, Nishiguchi S, Abe N, Otsuka Y, Nakai R, Yamada M, Yoshikawa S, Sekiyama K (2015)
Brain activation during visual working memory correlates with behavioral mobility performance in older adults
Frontiers in Aging Neuroscience 7: 186
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Brain activation during visual working memory correlates with behavioral mobility performance in older adults | Frontiers in Aging Neuroscience

2015/10/23

fMRI体験セミナー2015 を開催しました

1509fmri.png 2015年9月1日、2日の両日、「fMRI体験セミナー2015」をこころの未来研究センター連携MRI研究施設南部総合研究1号館地階MRI実験室にて開催しました。
 本セミナーは、おもに学内の大学院生・学部生・研究員を対象に、現在の脳機能画像研究における主要ツールの一つ「機能的磁気共鳴画像法(fMRI)」による研究を、センターにあるMRI実験室を用いて実際に体験・学習してもらうためにおこなっています。3度目を迎えた2015年は、阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)、上田祥行助教、柳澤邦昭助教、浅野孝平研究員が企画運営、レクチャーおよび実験指導を担当しました。
 今年も教育学研究科、文学研究科、人間環境学研究科、総合生存学館、高等教育研究開発推進センターなどから両日合わせて12名が参加しました。はじめに、MRIの基礎と脳機能画像研究の概要について説明を受け、参加者全員がfMRI装置を実際に使った課題をおこないました。MRI装置の中では、右手の運動と左手の運動をおこなう課題を体験。実験後は、その場で担当者と共にデータの解析へ。運動課題によって脳のどの領域に活動が生じているかを実際に見て分析に挑戦し、質疑応答とディスカッションで知識を深めました。
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<参加者の感想> ※アンケートより一部抜粋
・実験でMRIに入ったのは初めてだったので、今後の実験デザインを考える上でも参考になりました。また。先生方から様々なお話を伺え、その場で解析もしていただけたので、イメージもわきました。
・装置の中に実際に入ることができ、被験者の気持ちが少し分かってよかったです(実際に実験を組む時の参考になります)。
・内容が充実していました。体験、講義、ディスカッションのバランスが良かったです。
・初めて自分の脳を見て、とても感動しました。(略)ますます脳への関心が高まり、脳科学の分野の先生方のお話もきくことができたので、素晴らしい機会になりました。
・異分野の研究について勉強できました。

[DATA]
「fMRI体験セミナー2015」
▽日時:2015年9月1日(火)、2日(水)13:00~17:00 
▽場所:南部総合研究1号館地階MRI実験室
▽参加費:無料
▽対象:京都大学に所属する大学院生。今後、機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging; fMRI)による研究を行おうと考えている方。
▽担当者:阿部修士(こころの未来研究センター・特定准教授)、上田祥行(こころの未来研究センター・特定助教)、柳澤邦昭(こころの未来研究センター・特定助教)、浅野孝平(こころの未来研究センター・特定研究員)
▽主催:京都大学こころの未来研究センター
▽参加者数:1日・6人、2日・6人
<報告:阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)>

2015/09/08

阿部准教授が解説を執筆した『モラル・トライブズ――共存の道徳哲学へ(上・下)』(ジョシュア・グリーン著)が出版されました

1509abe_moral.png 阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)が解説を執筆した『モラル・トライブズ――共存の道徳哲学へ (上・下)』(ジョシュア・グリーン 著/竹田円 訳)が、岩波書店より出版されました。
 阿部准教授は2010年から12年にかけて、著者のハーバード大学心理学科教授のグリーン氏のもとで研究し、その成果をまとめた論文が2014年、『Journal of Neuroscience』に掲載されました。本書は、日本でも話題となったサンデル(ハーバード大教授)の「正義」に関する一連のレクチャーで登場した道徳ジレンマ、「トロッコ問題」などをいちはやく神経科学と結びつけ、人間の道徳判断の本質解明に挑んだ新たな道徳哲学の本です。
 出版社の許可を得て、阿部准教授の解説文(PDF)を掲載します。また、出版社の書籍ページでは、上下巻それぞれの一部を読むことができます。下記リンク先にアクセスしてお読みください。

<内容紹介>
これが,道徳の正体だ. では, どうすればいい?
 税制,福祉,中絶,死刑,同性婚,環境規制……何が正義か,誰がどんな権利をもつかをめぐって現代社会は引き裂かれる.人々が自分の考えを心の底から正しいと信じて争うとき,対立を解決する方法はあるのか.今こそ生物学,心理学,哲学,社会科学の知見を統合し,道徳とは何かを徹底的に理解しよう.そこから人類すべてが共有できる普遍的な道徳哲学が生まれる.
<目 次>
【上巻】
序章 常識的道徳の悲劇
第一部 道徳の問題
第1章 コモンズの悲劇
第2章 道徳マシン
第3章 あらたな牧草地の不和
第二部 速い道徳,遅い道徳
第4章 トロッコ学
第5章 効率性,柔軟性,二重過程脳
第三部 共通通貨
第6章 すばらしいアイデア
第7章 共通通貨を求めて
第8章 共通通貨の発見
原注/索引
【下巻】
第四部 道徳の断罪
第9章 警戒心を呼び覚ます行為
第10章 正義と公正
第五部 道徳の解決
第11章 深遠な実用主義
第12章 オートフォーカスの道徳を超えて
著者より/謝辞/解説(阿部修士)
書誌/原注/索引
<解説>
阿部修士(京都大学こころの未来研究センター上廣こころ学研究部門)

 これまでの本とは一線を画する、新たな道徳哲学の本がついに翻訳・出版された。著者のジョシュア・グリーン氏は、若くしてハーバード大学心理学科の教授となった新進気鋭の研究者である。彼は21世紀初頭に、「少数の命を犠牲にしてでも多数の命を救うべきか?」といった人間の道徳判断に関わる脳のメカニズムを、世界に先駆けて報告し、一躍時の人となった。彼の研究は心理学と神経科学、そして道徳哲学を独創的に融合させたものであり、今なお世界中の多くの研究者に多大な影響を与え続けている。本書は彼のこれまでの研究の集大成であり、極めて野心的かつユニークに、科学的な知見-とりわけ心理学や神経科学といった、人間のこころと脳のはたらきに関する最新の知見を織り交ぜながら、道徳哲学を議論する珠玉の一冊である。
「解説」続きを読む(PDF)

『モラル・トライブズ―― 共存の道徳哲学へ(上)』岩波書店
『モラル・トライブズ―― 共存の道徳哲学へ(下)』岩波書店
 

2015/09/08

吉川教授、阿部准教授、大塚研究員、中井研究員らの共著論文が『Journal of the American Geriatrics Society』に掲載されました

1508AGS.png 吉川左紀子教授、阿部修士准教授、大塚結喜研究員、中井隆介研究員らの共著論文が、『Journal of the American Geriatrics Society』Vol.63 Issue 7 (2015 Jul) に掲載されました。
 本研究は、高齢者を対象として12週間の運動介入を実施することで、認知機能の改善、および認知課題遂行中の脳活動の変化がみとめられたことを報告した論文です。この研究は、こころの未来研究センター連携MRI研究施設のMRIを用いておこなわれました。

Nishiguchi S, Yamada M, Tanigawa T, Sekiyama K, Kawagoe T, Suzuki M, Yoshikawa S, Abe N, Otsuka Y, Nakai R, Aoyama T, Tsuboyama T (2015). A 12-week physical and cognitive exercise program can improve cognitive function and neural efficiency in community-dwelling older adults: a randomized controlled trial. Journal of the American Geriatrics Society 63 (7): 1355-1363
○Abstract
Objectives To investigate whether a 12-week physical and cognitive exercise program can improve cognitive function and brain activation efficiency in community-dwelling older adults.
Design Randomized controlled trial.
Setting Kyoto, Japan.
Participants Community-dwelling older adults (N = 48) were randomized into an exercise group (n = 24) and a control group (n = 24).
Intervention Exercise group participants received a weekly dual task-based multimodal exercise class in combination with pedometer-based daily walking exercise during the 12-week intervention phase. Control group participants did not receive any intervention and were instructed to spend their time as usual during the intervention phase.
Measurements The outcome measures were global cognitive function, memory function, executive function, and brain activation (measured using functional magnetic resonance imaging) associated with visual short-term memory.
Results Exercise group participants had significantly greater postintervention improvement in memory and executive functions than the control group (P < .05). In addition, after the intervention, less activation was found in several brain regions associated with visual short-term memory, including the prefrontal cortex, in the exercise group (P < .001, uncorrected). Conclusion A 12-week physical and cognitive exercise program can improve the efficiency of brain activation during cognitive tasks in older adults, which is associated with improvements in memory and executive function.

2015/08/25

福岡県立明善高校の生徒さんがセンターを訪問し、MRI施設の見学などをおこないました

 2015年8月4日、福岡県久留米市の福岡県立明善高校2年生の生徒さん31名がこころの未来研究センターを訪問し、鎌田東二教授と阿部修士准教授のレクチャーを受け、センター連携MRI研究施設を見学しました。文部科学省SSH(スーパーサイエンスハイスクール)に指定され、その活動の一環として関西研修に訪れた同校の訪問は、昨年、一昨年に続き3度目となり、過去最多の31名が来訪されました。
 はじめに一行は、センター連携MRI研究施設に到着し、認知神経科学が専門の阿部准教授のレクチャーを受けました。阿部准教授は、fMRIの基礎的な知識や発展の歴史、MRI設備を用いて研究する際に注意すべき点、施設内の設備の説明など、動画や写真を多数示しながら紹介しました。その後、柳澤邦昭助教が実際に被験者となり、fMRIを用いた簡単な実験をおこない、生徒さんたちは隣室から実験の様子を見学。質疑応答では、「fMRIによる実験は子どもも被験者になれますか?」「先生はいまfMRIを使ってどんな研究をしているのですか?」といったやりとりがあり、最後まで生徒さんたちが施設内を熱心に見てまわる姿が印象的でした。
 続いて、こころの未来研究センター本館のある稲盛財団記念館へ移動し、大会議室にて鎌田教授がレクチャーをおこないました。比叡山に向かって颯爽と法螺貝を吹く鎌田教授の姿に生徒さんたちは釘付けに。講義では、新旧のジブリ映画の描き方について、時代、思想、宗教観などさまざまな要素で比較するなど、具体的で分かりやすい題材を用いて、宗教学、民俗学がどのような学問なのかについて、解説がありました。理系や文系の枠にとらわれず、分野横断的に研究が進んでいるこころの未来研究センターの特徴にふれた高校生のみなさんは、「初めて知る内容だった」「おもしろかったです」「進路を考える参考になった」などと、感想を話していました。
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福岡県立明善高校ウェブサイト

2015/08/22

阿部准教授の論文が『Human Brain Mapping』に掲載されました

1507abe_human.png 阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)と、2014年度までこころの未来研究センターに日本学術振興会特別研究員として在籍していた伊藤文人東北福祉大学特任講師らの執筆した論文が、学術誌『Human Brain Mapping』Vol.36 に掲載されました。
 本研究は機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を用いて、人間が意識的に知覚することのできない「閾下刺激」に対する価値判断の神経基盤を調べた研究です。閾下刺激であっても、後に選好される刺激に対しては、特異的な脳活動が生じることが明らかとなりました。

Ito A, Abe N, Kawachi Y, Kawasaki I, Ueno A, Yoshida K, Sakai S, Matsue Y, Fujii T. Distinct neural correlates of the preference-related valuation of supraliminally and subliminally presented faces. Human Brain Mapping 36: 2865-2877 (2015)
○Abstract
Recent neuroimaging studies have investigated the neural substrates involved in the valuation of supraliminally presented targets and the subsequent preference decisions. However, the neural mechanisms of the valuation of subliminally presented targets, which can guide subsequent preference decisions, remain to be explored. In the present study, we determined whether the neural systems associated with the valuation of supraliminally presented faces are involved in the valuation of subliminally presented faces. The subjects were supraliminally and subliminally presented with faces during functional magnetic resonance imaging (fMRI). Following fMRI, the subjects were presented with pairs of faces and were asked to choose which face they preferred. We analyzed brain activation by back-sorting the fMRI data according to the subjects’ choices. The present study yielded two main findings. First, the ventral striatum and the ventromedial prefrontal cortex predict preferences only for supraliminally presented faces. Second, the dorsomedial prefrontal cortex may predict preferences for subliminally presented faces. These findings indicate that neural correlates of the preference-related valuation of faces are dissociable, contingent upon whether the subjects consciously perceive the faces.

2015/07/27

阿部准教授のインタビュー「嘘の研究 脳科学で挑む」が産経新聞に掲載されました

 阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)のインタビュー「嘘の研究 脳科学で挑む」が、2015年7月6日付の産経新聞(京阪奈・京市内版)に掲載されました。「脳科学の観点から人間が嘘をつくメカニズムの解明に取り組む研究者」として、阿部准教授が現在の仕事を志すまでのいきさつや研究への思い、今後の豊富について語っています。

1507abe_sankei.png「嘘の研究 脳科学で挑む」京都大准教授 阿部修士さん(34)
 良くないと分かっていながら、誰しも無縁でいられないのが「嘘」。脳科学の観点から人間が嘘をつくメカニズムの解明に取り組む研究者がいると聞いて、京都大こころの未来研究センターを訪ねた。
 「嘘には、認知や記憶、感情など人間のあらゆる心の働きが含まれている。嘘について研究することで、人間の心のあり方を理解できるのではないか、と思っています」(中略)
 嘘のメカニズムに脳科学からアプローチする研究はまだ少ないが、それを解明することで教育や法律といった社会制度の改善にも役立つと考えている。
 これまでの経験から、研究においては学問分野をまたぐことに抵抗を感じる必要はないというのが持論。今後、環境や文化との関連、加齢による影響など、多角的に嘘の研究を進めていくという。
(記事より)

 

2015/07/27

阿部准教授らのグループが第17回日本ヒト脳機能マッピング学会で若手奨励賞を受賞しました

1507mapping.png 2015年7月2日・3日に大阪・毎日新聞オーバルホールで開催された「第17回日本ヒト脳機能マッピング学会」において、阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)らのグループによるポスター発表(筆頭発表者:上田竜平京都大学文学研究科修士課程2回生、こころの未来研究センターオフィスアシスタント)が「若手奨励賞」を受賞しました。
【受賞した演題】
前頭前野・報酬系の活動が「無分別な恋愛行動」の個人差を説明する
上田竜平、蘆田宏、阿部修士
 若手奨励賞は、同学会で発表された演題の中から35歳以下の筆頭発表者による優秀な抄録に対して贈られる賞です。研究では、すでに特定の個人と交際している異性に対しても交際してみたいと感じる「無分別な恋愛行動」の個人差が、行動の抑制に関わる「前頭前野」と、報酬情報の処理に関わる「眼窩前頭皮質」という2つの領域における脳活動の個人差によって説明できる可能性が示されました。
 筆頭発表者の上田さんは、「大変光栄に思い、これからの研究生活の励みになります。今後は『我々ヒトが恋愛場面でどのように意思決定をしているか』という大きな問題を、さらに詳細に明らかにしていきたいと考えています」と、コメントしています。なお、本研究は、おもにこころの未来研究センター連携MRI研究施設のfMRI装置を利用して進められました。
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上田竜平さん(京大文学研究科修士2回)

2015/07/07

阿部准教授が解説した記事が『読売中高生新聞』に掲載されました

1506abe_yomiuri.png 阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)が解説を寄せた記事が、『読売中高生新聞』2015年5月29日号の特集「文系、理系って何?」に掲載されました。
 『読売中高生新聞』は、読売新聞が発行する中学生、高校生向けの新聞です。阿部准教授は、巻頭特集「文系、理系って何?」という記事において、「文系脳、理系脳はある?」「女子は数学が苦手?」というふたつの問いに対し、脳のメカニズムを紹介しながら答えています。文系脳と理系脳の違いについては、脳の左半球と右半球、それぞれに役割があるとしつつも、「論理的に考える人の左半球が発達しているかというと、そう単純ではない。(中略)勉強する時も両方の脳が働いている」など、具体例を挙げて脳の複雑さをわかりやすく解説しています。
『読売中高生新聞』最新号紹介ページ | YOMIURI ONLINE

2015/06/04

阿部准教授の研究が産経新聞記事「もう一人のあなた 嘘の構図 4」で紹介されました

 阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)の研究内容が、2015年4月5日付の産経新聞の連載記事「もう一人のあなた 嘘の構図 4」で紹介されました。
 「嘘をつく」という人間ならではといわれる行為に焦点を当てた連載記事第4回は、チンパンジーの研究を通して人の心の進化を探究する京大霊長類研究所の松沢哲郎教授と、認知神経科学が専門でfMRI(機能的磁気共鳴画像装置)を用いた人の正直・不正直さの研究を進める阿部准教授それぞれの研究知見をコメントと共に紹介。阿部准教授が昨年発表した「脳の側坐核の働きが活発な人ほど嘘をつく傾向が大きい」という研究成果が詳しく取り上げられました。

150405abe_sankei.pngチンパンジーは仲間をだましニヤッと笑った…
他者の心が分かる知性と表裏一体の「進化の副産物」

<嘘の個人差と脳との関係は…>
 …人間の嘘にはどのようなメカニズムがあるのか。脳科学の観点から、そうした課題に迫る研究がある。京都大准教授の阿部修士(34)=認知神経科学=らは昨年8月、脳の特定領域の働きが活発な人ほど嘘をつく傾向が大きいとの研究成果を発表した。
 阿部らは、約30人の参加者がコインを投げ、裏が出るか表が出るかを予想。当たりなら賞金がもらえるゲームを実施した。ただし、正解したかどうかは自己申告だ。
 このとき、機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で脳の働きを調べたところ、嘘をつくことによって賞金を得た人ほど、利益が得られることを期待する際に働く「側坐核(そくざかく)」という領域が活発なことが判明した。
 嘘と脳の関係を調べる研究はまだ始まったばかりだが、阿部は「嘘をつく度合いの個人差と、脳の特定領域との相関関係が明らかになったのは、世界でも初めてではないか」と語る。
(記事より)

 記事は産経新聞のウェブサイトに全文が掲載されています。下記リンクにアクセスしてお読みください。
【もう一人のあなた 嘘の構図(4)】 | 産経ニュース・産経WEST

2015/04/21

大塚研究員の論文が『The Quarterly Journal of Experimental Psychology』に掲載されました

1504otsuka_article.png 大塚結喜研究員の論文「High-performers use the phonological loop less to process mental arithmetic during working memory tasks」が、2014年11月付で『The Quarterly Journal of Experimental Psychology』に掲載されました。
○論文の内容
 これまで複雑な暗算(たとえば複数桁の数字同士の繰り上がりのある足し算)では、音韻情報を短期的に保持するワーキングメモリの音韻ループと情報の操作を担うワーキングメモリの中央実行系が必要であることが知られてきました。しかし本研究で暗算成績の低い成人グループ(低成績群)と暗算成績の高い群(高成績群)を比較したところ、低成績群は音韻ループと中央実行系を使用していましたが、高成績群は中央実行系だけを利用している可能性が示されました。この結果から、中央実行系で情報をうまく操作して音韻ループでの短期保持をせずに済む方略を利用することが、暗算で高成績をあげるのに重要な可能性が示されました。(大塚結喜)

Otsuka, Y., and Osaka, N. (in press). High-performers use the phonological loop less to process mental arithmetic during working memory tasks, The Quarterly Journal of Experimental Psychology.
http://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/17470218.2014.966728#abstract
Abstract
This study investigated the effects of three working memory components–the central executive, phonological loop, and visuospatial sketchpad–on performance differences in complex mental arithmetic between individuals. Using the dual-task method, we examined how performance during two-digit addition was affected by load on the central executive (random tapping condition), phonological loop (articulatory suppression condition), and visuospatial sketchpad (spatial tapping condition) compared to that under no load (control condition) in high- and low-performers of complex mental arithmetic in Experiment 1. Low-performers showed an increase in errors under the random tapping and articulatory suppression conditions, whereas high-performers showed an increase of errors only under the random tapping condition. In Experiment 2, we conducted similar experiments on only the high-performers but used a shorter presentation time of each number. We found the same pattern for performing complex mental arithmetic as seen in Experiment 1. These results indicate that high-performers might reduce their dependence on the phonological loop, because the central executive enables them to choose a strategy in which they use less working memory capacity.

2015/04/20

阿部准教授の総説「不正直さの個人差を生み出す脳のメカニズム」が『Clinical Neuroscience』Vol.33 02月号に掲載されました

 神経領域を扱った医学誌『Clinical Neuroscience Vol.33 02月号』(発行:中外医学社/2015年2月)に、阿部修士准教授の総説「不正直さの個人差を生み出す脳のメカニズム」が掲載されました。
 「社会脳―Social Brain」がテーマとなった同誌2月号において阿部准教授は、昨年『Journal of Neuroscience』に掲載された自身の論文をはじめとするこれまでの研究成果の紹介やfMRI装置を用いた実験手法の解説をまじえながら、人間の正直さ・不正直さを生み出す脳のメカニズムに関する研究の背景と今後の展望を述べています。

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阿部修士 (2015)
不正直さの個人差を生み出す脳のメカニズム
Clinical Neuroscience 33 (2): 159-161 (中外医学社 東京)
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これまでの脳機能画像研究と限界点
 近年のヒトの脳の研究においては,陽電子断層撮像法 (positron emission tomography:PET)や機能的磁気共鳴 画像法(functional magnetic resonance imaging:fMRI)といった脳機能画像法の進歩に伴い,心理学的な課題を行なっている最中の脳活動を画像化することが可能である. 21世紀に入ってからは,不正直さ,すなわち嘘の神経基盤の研究が飛躍的に増加しており,多くの研究成果が報告されている.(中略)
 しかし,これまでの嘘の神経基盤に関する研究の多くにおいては,嘘を科学的に研究する上では見過ごせない重要な問題点が残されている.それは実験に参加している被験 者が,実験者から嘘をつくよう明示的に指示されていた点にある.嘘をつくことが実験という特殊な環境で正当化さ れていれば,被験者は嘘をつくことによる緊張感もなければ,罪悪感も生じない.本来,嘘は相手にばれないように つこうとするものであり,嘘をつくことが相手にあらかじめ把握され,かつ許容されている状況では現実世界における嘘とはいえない.したがって,「真実とは異なる回答をする」という点は比較的容易に実験的検討が可能であるが, 自発的な嘘の神経基盤にアプローチするのはそれほど簡単ではない.
 こうした背景のもと,近年の研究では Greeneらが開発したユニークな実験パラダイムに基づいた研究が報告されている.筆者らは最近,彼らのパラダイムを応用した研究によって,不正直さの個人差を規定する脳のメカニズムの一端を明らかにしたので,本稿にて紹介する.
(総説より)

□関連ページ
Clinical Neuroscience Vol.33 (15年) 02月号 社会脳 ―Social Brain(中外医学社ウェブサイト)
阿部准教授の論文が『Journal of Neuroscience』に掲載されました(2014.8.6)

2015/03/19

fMRI解析セミナー「resting-state fMRI」を開催しました

 2015年2月26日・27日の2日間、fMRI解析セミナー「resting-state fMRI」を稲盛財団記念館大会議室にて開催しました。講師には、河内山隆紀先生(株式会社ATR-Promotions、脳活動イメージングセンタ)をお迎えしました。
 本セミナーは、2日間に渡る講義と実習を通じてfMRIにおける領域間解析のスキル獲得を目的としています。今回は、安静時の脳のはたらきを調べる「resting-state fMRI」という手法についてのセミナーでした。講義では解析手法として、Seedとの相関に基づく分析法、周波数に基づく分析法、独立成分分析法(ICA)などが対象となり、豊富な資料と共に幅広い内容が網羅されました。実習では参加者それぞれが持参したPCを用いて、自ら手を動かしながら実際のデータを解析しました。前回に続いて今回も体系的な理論、知識を講義で学んだのち、実践的な解析を実習で経験できた参加者からは好評の声があがっていました。
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○参加者の感想
・分かりやすく実践的なテキスト内容で大変勉強になりました。
・内容が盛り沢山で非常に勉強になりました。Tipsや各処理の中身についての説明を豊富にして下さったので、単なる技術の習得にとどまらず解析内容も深めることができました。
・普段手を出せないSPMの手法やSPM以外のソフトウェアについて日本語で集中的に学べる大変貴重な機会だと思います。
・いつものようにすばらしいご講義、ありがとうございます。テキストが充実していて助かります。
・今まで知らなかった便利なツールを学ぶことができ、明日からの解析に役立ちそうです。テキストがすごく親切で自習できるのがうれしいです。
・今までインターネット上の情報を集め、独学で解析方法を学んでいたので、今回のセミナーを通して、これまで抱いていた疑問、つまづいていた点が解決され、非常に役に立ちました。今回学んだ知識をもとに、自己流で行った解析を再度見直したいと思います。
・勉強になりました。レクチャー&実践のスタイル、よいと思います。

[開催ポスター]
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[DATA]
fMRI解析セミナー「脳領域間結合解析」
▽日時 2015年2月26日(木)・27日(金)
両日とも10:00 – 12:00、及び13:30 – 17:00
▽場所:稲盛財団記念館3階大会議室
▽講師:河内山隆紀(株式会社ATR-Promotions, 脳活動イメージングセンタ)
▽企画進行:阿部修士(こころの未来研究センター上廣こころ学研究部門准教授)
▽参加者数:41名

2015/03/12

『螢雪時代』に阿部准教授の研究成果が掲載されました

 旺文社が発行する受験生向けの雑誌『螢雪時代』の「螢雪ジャーナル・キャンパスニュース」と、旺文社のウェブサイト「パスナビ」の情報欄に、阿部修士准教授が2014年8月に発表し、論文が『Journal of Neuroscience』に掲載された研究成果「どうして正直者と嘘つきがいるのか? ー脳活動からその原因を解明ー」が紹介されました。下記のリンク先で全文をご覧いただけます。

1411abe_keisetsu.png「なぜ正直者と嘘つきがいる? 脳活動からその原因を解明 京都大学」
 京都大学こころの未来研究センター上廣こころ学研究部門阿部修士准教授たちのグループは、機能的磁気共鳴画像法と呼ばれる脳活動を間接的に測定する方法と、嘘をつく割合を測定する心理学的な課題を使って、正直さ・不正直さの個人差に関係する脳の仕組みについて解明した。(中略)
 阿部准教授は「今回の研究では、嘘をついてしまう人と正直な人とで脳の活動パターンに違いがある可能性を明らかにした。この結果は、人間の『道徳性』を科学的に理解するための重要なステップである」と語る。今後の研究の目標は「宇宙で最も複雑な存在」とも言われる脳の仕組みと、人間の心のメカニズムの関係性を明らかにすることという。
(『螢雪時代』2014年11月号 より)

なぜ正直者と嘘つきがいる? 脳活動からその原因を解明 / ニュース | 大学受験パスナビ:旺文社
□関連情報
阿部准教授の論文が『Journal of Neuroscience』に掲載されました

2015/02/13

こころの未来 脳科学集中レクチャー2014「脳損傷からみたこころ」を開催しました

 こころの未来 脳科学集中レクチャー2014「脳損傷からみたこころ」が、2014年12月25日(木)・26日(金)の2日間、稲盛財団記念館大会議室で開催されました。講師に森悦朗先生(東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学教授)をお迎えし、神経心理学の基礎から最新の脳画像研究についての知見までを網羅した内容で講義をおこなっていただきました。
 2日間に渡る集中講義では、言葉の障害である失語症や、記憶の障害である健忘症候群など、脳の損傷がもたらす心理過程の障害についての基礎知識を最新の研究成果を交えながらお話しいただきました。また、人間の脳を研究する方法として、脳損傷の患者さんを対象とした神経心理学が最も長い歴史をもつことなど、多岐にわたる研究の背景・動向などもご紹介いただきました。
 参加者アンケートには「脳そのものの基本から丁寧に話していただけたので自分の知識の整理にもなり有益だった」、「森先生の分かりやすい説明で、こわれた脳、こわれた心、脳損傷から機能障害を起こす心理過程について理解できた」、「講義が大変面白く、今後研究を進める上で大きなヒントになった」など、好評なコメントが多数寄せられました。
< 報告:阿部修士こころの未来研究センター(上廣こころ学研究部門)准教授 >
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[開催ポスター]
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[DATA]
▽日時:2014年12月25日(木)・26日(金)
両日とも10:30 – 12:00、及び13:30 – 16:45
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽講師:森悦朗先生(東北大学大学院医学系研究科高次機能障害学・教授)
▽参加費:無料
▽対象:研究者・学生
▽参加者数:73名(初日)

2015/01/14

阿部准教授が読売テレビ「ウェークアップ!ぷらす」に出演しました

1501abe_yomiuritv.png 2014年12月27日に放映された報道番組「ウェークアップ!ぷらす」(制作:読売テレビ」に阿部修士准教授(上廣こころ学研究部門)が出演しました。
 番組では、「2014総決算!嘘つきはどろぼうのはじまり」というテーマで、昨年に世の中を賑わした事件や出来事を振り返り、それらにひそむ「嘘」をキーワードに、人がなぜ嘘をつくのか、嘘にちなんだ話題の数々が特集として取り上げられました。冒頭、阿部准教授が昨年に論文発表した「人の正直さ・不正直さの個人差に関係する脳の仕組み」を調べた研究内容が詳しく紹介され、阿部准教授のコメントと共に「側坐核(そくざかく)の活動が高い人ほど、嘘をつく割合が高い」といった結果が図説で紹介されました。
 番組のホームページに詳しい内容が掲載されています。下記リンク先をご覧ください。
2014総決算!嘘つきはどろぼうのはじまり|ウェークアップ!ぷらす(ytv)
□関連情報:阿部准教授の論文の発表記事と概要はこちら
阿部准教授の共著論文が『Journal of Neuroscience』に掲載されました

2015/01/12

2014年

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2013年

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認知科学セミナーを開催しました

 2019年8月30日、阿部修士准教授の企画・進行で、「認知科学セミナー」を稲盛財団記念館3階中会議室で開催しました。講師に小川健二先生(北海道大学大学院文学研究科)をお迎えし、「他者の立場に立って考えることの神経基盤」というテーマでお話しいただきました。機能的磁気共鳴画像法(fMRI)による、視点取得や心の理論の神経基盤に関わる最新の研究成果が紹介され、講演後には活発な質疑応答が行われました。

小川 健二 先生


会場の様子


開催ポスター

[DATA] 認知科学セミナー

日時:2019 年8月3 0日(金) 12:00〜13:30
場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室(京都市左京区吉田下阿達町46)
講師:小川健二先生(北海道大学大学院文学研究科)
企画・進行:阿部修士准教授
参加者数:18名
主催:京都大学こころの未来研究センター

fMRI体験セミナー2019を開催しました

2019年8月19日、20日の両日、「fMRI体験セミナー2019」をこころの未来研究センター連携MRI研究施設南部総合研究1号館地階MRI実験室にて開催しました。  

本セミナーは、おもに学内の大学院生・学部生・研究員を対象に、現在の脳機能画像研究における主要ツールの一つ「機能的磁気共鳴画像法(fMRI)」による研究を、センターのMRI実験室を用いて実際に体験・学習してもらうために実施しています。7度目となった2019年は、教育学研究科、総合人間学部、総合生存学館などから11名が参加しました。  

講師は、阿部修士准教授、上田祥行特定講師、中井隆介特定講師、柳澤邦昭特定助教、浅野孝平特定研究員が企画運営、レクチャーおよび実験指導を担当。はじめに、MRIの基礎と脳機能画像研究の概要についてレクチャーがあり、次に、参加者がfMRI装置を実際に使った課題をおこないました。左右の手の運動課題によって、脳のどの領域に活動が生じているかの分析に挑戦し、質疑応答とディスカッションで知識を深めました。 

 

   

<参加者の感想> ※アンケートより一部抜粋
・わかりやすく細かく説明していただき、ありがとうございました。体験もできてうれしいです。その体験は研究者にとっても重要だと思います。
・自分の脳を詳細に観察できてとても興味深かったです。
・初学者にもとっつきやすく、わかりやすかったです。解析の手順も見せていただけて非常に参考になりました。
・丁寧な説明ありがとうございました。実際に自分の脳を見たり、解析の方法などを聞いて研究への興味が増しました。

【開催ポスター】

[DATA] 「fMRI体験セミナー2019」 ▽日時:2019年8月19日(月)、20日(火)13:00~17:00  ▽場所:南部総合研究1号館地階MRI実験室 ▽参加費:無料 ▽対象:京都大学に所属する学部生・大学院生・研究員。今後、機能的磁気共鳴画像法(functional magnetic resonance imaging; fMRI)による研究を行おうと考えている方を歓迎。 ▽担当者:阿部修士(こころの未来研究センター准教授)、上田祥行(こころの未来研究センター特定講師)、中井隆介(こころの未来研究センター特定講師)、柳澤邦昭(こころの未来研究センター特定助教)、浅野孝平(こころの未来研究センター特定研究員) ▽主催:京都大学こころの未来研究センター ▽参加者数:11人 <報告:阿部修士准教授>

認知科学セミナーを開催しました

 2019年88日、阿部修士准教授の企画・進行で、「認知科学セミナー」を稲盛財団記念館3階中会議室で開催しました。講師に武藤拓之先生(立命館大学OIC総合研究機構/日本学術振興会)をお迎えし、「認知心理学における統計モデリングアプローチ」というテーマでお話しいただきました。ポストディクションやメンタルローテーション、記憶といった多岐にわたる研究が紹介され、統計モデリングアプローチの有用性が示されました。

武藤拓之先生

 

阿部修士准教授

 

【開催ポスター】

[DATA] 認知科学セミナー

日時:2019年8月8日(木)12:00 – 13:30

場所:京都大学稲盛財団記念館3階中会議室

講師:武藤拓之先生(立命館大学OIC総合研究機構/日本学術振興会)

企画・進行:阿部修士准教授

参加者数:13名

主催:京都大学こころの未来研究センター

 

 

認知科学セミナーを開催しました

 2019年4月2日、阿部修士准教授の企画・進行で、「認知科学セミナー」を稲盛財団記念館3階中会議室で開催しました。講師にStephane De Brito 先生(School of Psychology, University of Birmingham )をお迎えし、「Neurocognitive profile of youth with conduct disorder: A focus on callous-unemotional traits and sex」というテーマでお話頂きました。機能的磁気共鳴画像法(fMRI)を中心とした行為障害の神経基盤に関する研究成果に加え、FemNAT-CD(http://www.femnat-cd.eu/index.htm), ENIGMA(http://enigma.ini.usc.edu/)といった多施設共同研究についても紹介されました。

Stephane De Brito先生


阿部修士准教授

 

【開催ポスター】

[DATA] 認知科学セミナー ▽日時:2019年4月2日(火)12:30 – 13:30 ▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室 ▽講師:Stephane De Brito 先生(School of Psychology, University of Birmingham )、企画・進行:阿部修士 ▽参加者数:15名▽主催:京都大学こころの未来研究センター

 

認知科学セミナーを開催しました

 2019年3月26日、阿部修士特定准教授の企画・進行で、「認知科学セミナー」を稲盛財団記念館3階大会議室で開催しました。
 講師にPhlip Tseng先生(Graduate institute of Mind, Brain, and Consciousness, Taipei Medical University)をお迎えし、「What can brain stimulation do for visual short-term memory?」というテーマでお話しいただきました。
 TMS(経頭蓋磁気刺激)やtDCS(経頭蓋直流電気刺激)、ERP(事象関連電位)といった多様な手法による、視覚性短期記憶の神経基盤の研究に関するセミナーとなりました。


Phlip Tseng 先生


[開催ポスター]



[DATA]
認知科学セミナー
▽日時:2019年3月26日(火)12:30 – 13:30
▽場所:京都大学稲盛財団記念館3階大会議室
▽講師:Philip Tseng 先生(Graduate Institute of Mind, Brain, and Consciousness, Taipei Medical University)、企画・進行:阿部修士
▽参加者数:10名
▽主催:京都大学こころの未来研究センター

認知科学セミナーを開催しました

 2019年8月30日、阿部修士准教授の企画・進行で、「認知科学セミナー」を稲盛財団記念館3階中会議室で開催しました。講師に小川健二先生(北海道大学大学院文学研究科)をお迎えし、「他者の立場に立って考えることの神経基盤」というテーマでお話しいただきました。機能的磁気共鳴画像法(fMRI)による、視点取得や心の理論の神経基盤に関わる最新の研究成果が紹介され、講演後には活発な質疑応答が行われました。 …

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