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河合教授の講演録が収められた『わが師・先人を語る 1』(上廣倫理財団 編)が出版されました

1411kawai_uehiro.png 公益財団法人上廣倫理財団が開催する「上廣フォーラム」の8つの講演がまとめられた書籍『わが師・先人を語る 1』(上廣倫理財団 編)が、2014年11月、弘文堂より刊行されました。同財団とこころの未来研究センターが2014年1月に共同開催した『上廣フォーラム~日本人の生き方 「わが先人・師を語る」京都大学知の伝統』で河合俊雄教授が講演した「河合隼雄との三度の再会」をはじめとする3つの講演も収録されています。


 それぞれの学問分野で優れた業績を上げた碩学(学問を広く深く修めた人物)達が、その研究人生で影響を受けた先人や師について語った講演8つは、現代を代表する知のエキスパートが自身の歴史において大きな気づきや学びを与えてくれた偉大な人物の姿を、豊かな言葉と想いで語った貴重な記録となっています。



 師としての河合隼雄について話してほしいという講演を頼まれて、非常にありがたい話だとは思ったのですが、一度はお断りしました。というのも、河合隼雄の学問的評価とか紹介とかなら可能であっても、まだまだ個人的に河合隼雄について話すことはできないと思ったからです。自分にとってはあまりに大切であったり、ことばにならなかったりするものです。また人から見て、父である師について語るのは変なのでは、無理があるのではと思われるかもしれません。下世話な興味しか抱かれないのではないかという危惧もあります。さらには、肉親による回顧は、暴露的なものか、表面的な美辞麗句かという両極になりがちです。ある一部しか話せないというのは、誠実ではないかもしれないとも思います。
 しかしそれにもかかわらずにこうして講演を引き受けたのは、語っていかねばならない責任が自分にはあると思ったからです。それに少しでも河合隼雄という人を伝えていきたいという気持ちも強いです。それでそれなりに話していく筋を見つけたので、それに沿って話していきたいと思います。


(「河合隼雄との三度の再会」河合俊雄 より)


○内容紹介
●八人の碩学が語る師弟関係の妙。
高名な学者、現在活躍している第一線の研究者には、学問上そして人生の師・先人と仰ぐ人がいる。
彼らはいかに師・先人を求め、どのような交流によって高みに導かれたのだろうか。
現代の碩学8人が先人・師との貴重な体験や心の交流を語り、師を求め自らを高める奥義を明かす。


●目次
村井 實(教育学) :ペスタロッチー先生、長田新先生と私
熊野純彦(倫理学) :和辻哲郎と私
斎藤兆史(英語学) :新渡戸稲造の教養と修養
島薗 進(宗教学) :安丸良夫先生と私
中西 寛(政治学) :髙坂正堯先生の日本への思い
河合雅雄(霊長類学):今西錦司先生の仲間たちと私
河合俊雄(心理学) :河合隼雄との三度の再会
富永健一(社会学) :尾高邦雄先生と私


○書籍情報
『わが師・先人を語る 1』上廣倫理財団 編
・発行: 弘文堂(2014/11/4)
・四六判 306ページ
・定価(本体2,000円+税)
・ISBN-10: 4335160771
・ISBN-13: 978-4335160776


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公益財団法人上廣倫理財団