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第1回京都こころ会議シンポジウムを書籍化した『〈こころ〉はどこから来て、どこへ行くのか』が出版されました

kokoro_initiative.png 第1回京都こころ会議シンポジウム「こころと歴史性」(於:京都ホテルオークラ/開催日:2015年9月13日)の内容が書籍化され、『〈こころ〉はどこから来て、どこへ行くのか』というタイトルで岩波書店より出版されました。


 書籍は、河合俊雄教授、山極寿一京大総長、中沢新一明治大学野生の科学研究所長、広井良典千葉大学教授、下條信輔カリフォルニア工科大学教授ら5名のシンポジストによる講演とディスカッションが一冊にまとめられています。臨床心理学、霊長類学、人類学、公共政策、認知神経科学など、それぞれのアプローチから「こころ」のこし方とゆく末に切り込んだ知の探求録です。


『〈こころ〉はどこから来て、どこへ行くのか』
著者:河合俊雄、中沢新一、広井良典、下條信輔、山極寿一
出版社: 岩波書店 (2016/3/17)
定価:本体 2,100円 + 税
四六判・並製・224頁
ISBN-10: 400022946X
ISBN-13: 978-4000229463


 科学技術の進歩、グローバル化による大きな経済圏の出現、さらには近年の地球環境の変化が加わって、人々の生活や関係は大きく変わってきています。そしてそれらはおのずから人々の「こころ」に影響を及ぼし、ときにはこれまでの世界観を揺るがそうとしています。
 それに対しては、科学技術や経済などそれぞれの分野での個別的な対応も必要ですが、それに直面し、またそれに適応できるはずの人の「こころ」に焦点を当てることが重要なのではないでしょうか。つまり人類がこれまで「こころ」をどのように捉えてきたのかを踏まえつつ、「こころ」とは何かを探究し、さらに何がこれからの「こころ」の拠り所となるのかを明らかにすることが必要になってくると思われます。
 京都大学は、公益財団法人稲盛財団より支援を受けて、こころの未来研究センターを中心として「京都こころ会議(Kokoro Initiative)」を二〇一五年四月に立ち上げました。「京都こころ会議」は、さまざまな学問から「こころ」の過去、現在、未来を問い、またその際に日本語の「こころ」という言葉に含蓄されている広くて深いニュアンスから、こころの新しい理解を「Kokoro Initiative」として世界に向けて発信しようとするものです。
 初年度である二〇一五年九月一三日には、「こころと歴史性」という題で「第一回京都こころ会議シンポジウム」が開催されました。本書はそこでの五つの講演、「「もの」と「こころ」の統一へ」(中沢新一)、「こころの歴史的内面化とインターフェイス」(河合俊雄)、「ポスト成長時代の「こころ」と社会構造」(広井良典)、「こころの潜在過程と「来歴」ー知覚、進化、社会脳」(下條信輔)、「こころの起源ー共感から倫理へ」(山極寿一)、および最後のディスカッションの要約を収録したものです。
 二年目は、「こころの内と外」をテーマに予定しています。


(「はじめにー京都こころ会議について」河合俊雄 より)


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