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広井教授の共著『田園回帰がひらく未来――農山村再生の最前線』が出版されました

 広井良典教授が共著者の一人である『田園回帰がひらく未来――農山村再生の最前線』(岩波ブックレット)が2016年5月、岩波書店より刊行されました。
 本書は2015年11月に全国町村会と地域活性化センターの主催で開かれた「都市・農村共生社会創造全国リレーシンポジウム」での報告とディスカッションを書籍化したものです。広井教授の「人口減少社会から希望の定常化社会へ――田園回帰の背景」という基調スピーチのほか、小田切徳美・明治大学教授、大江正章・コモンズ代表の基調スピーチ、「田園回帰のススメ」と題する各地域での実践報告等がまとめられた内容となっています。


1605hiroi_denenkaiki.png『田園回帰がひらく未来 ―― 農山村再生の最前線 ――』
著者:小田切徳美、広井良典、大江正章、藤山浩
出版社: 岩波書店 (2016/5/10)
定価:本体 580円 + 税
A5判・並製・72頁
ISBN-10: 4002709507
ISBN-13: 978-4002709505


 東京シンポジウムのテーマは「田園回帰と日本の未来」.「田園回帰」とは,都市の住民が農山村に移住する現象を指しています.最近は,テレビや新聞,雑誌等のマスメディアでもしばしば取り上げられ,東京などの大都市では,地方への移住相談や関連イベントに参加者が溢れるほど,人々の関心も高まっています.
 東京のシンポジウムがこのテーマを取り上げたのは,こうした現実があるからに他なりません.なぜ都市の人々,特に若者が農山村に向かうのか.農山村は受け入れる準備はあるのか.この現象にはいかなる多様性があるのか.この動きを定着させる戦略とは――「田園回帰」をめぐる論点はまだまだ残されています.

 当日は,基調講演とパネルディスカッションで,「背景」「本質」「諸相」「戦略」の視点から,「田園回帰」が多面的に論じられたと言えます.さらに,「田園回帰」を単なる人口移動と捉えるのではなく,リレーシンポジウムの大きなテーマである「都市・農村共生社会」にとって,どのような意味と課題があるかを追求し,その視野と射程を拡げているのです.「田園回帰がひらく未来」という本書のタイトルは,そのことを反映しています.
 当日の会場には,約300席が用意され,ほほ満席となりました.国や地方の行政,学界関係者だけでなく,農山村や都市の地域レベルで活動されている方々の参加も多く,実に多様な皆さんが参加されていました.

 本書が,ともすれば政治的,経済的に閉塞状況になりがちな現状から脱し,「都市・農村共生社会」が創造される素材の一つとなれば幸いです.


(「報告者を代表して」小田切徳美 ー 岩波書店ウェブサイト more info より)


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