人社・文理融合プロジェクト

人社・文理融合プロジェクト一覧

京都大学の基本理念「地球社会の調和ある共存に貢献」の実現のためには、自然科学や技術に「価値や倫理」の視点を加える人文社会科学の貢献が重要になり、また指定国立大学法人構想の「人文社会科学の未来形発信」を推進するためには、現代社会の課題等に関する新たな学際研究・文理融合的研究によって、新学術領域の創成の実現につなげる必要があります。そこでこころの未来研究センターでは、「国立大学改革強化推進補助金」の枠組みを受けて、「人・社会・地球のウェルビーイング」をコンセプトとして、以下の3つのテーマに関して、学内で研究プロジェクトを公募しました。

また、令和3年度採択課題一覧を下記に掲載します。

① 「コミュニティとつながり」

人が生きる場としてのコミュニティやそこで生じる活動を通じて得られる様々なつながりについての研究テーマを公募する。その際コミュニティは地域から職場、さらにはバーチャル空間におけるコミュニティまで幅広く定義する。特にコミュニティの中で生じる格差や均衡、社会関係資本(ソーシャル・キャピタル)などのマクロな問題から、コミュニティの中で生きる個人のウェルビーイング、あるいはそれらの相互作用までを視野にいれ、領域全体としてコミュニティとつながりについての包括的な視座を提供することを目指す。

② 「人・社会・自然の持続可能性」

新型コロナ禍の発生や気候変動など、人間と生態系のバランスや経済社会のあり方が根本から問われる時代を迎えている。こうした状況を踏まえ、地域から国家、地球社会までの各レベルを視野に収め、また人間・自然についての探求と社会に関する構想を架橋しつつ、持続可能な世界のあり方を文理融合的な視点から探究し、未来に向けた展望を拓く研究を公募する。

③ 「東洋知の現代的展開」

自然を対象化し、また個別化を進めてきた西洋の思想・科学の流れに対して、東洋においては、自然・異界・宇宙・無などの視点からの思想があり、それらは現代において環境問題などを通じて、パラダイムシフトが求められる状況に寄与できるところがあると考えられる。伝統知を生かしつつ、現代に展開できる学際研究を公募する。

令和3年度 起業家と研究者との対話記録法の有用性の評価:企業で働く人びとのウェルビーイングを目指して >詳細ページ
令和3年度 社会的交流が高齢者の認知機能維持に果たす役割の神経生物学的検討 >詳細ページ
令和3年度 オンライン空間で生まれる政策コミュニティの可能性インドネシアの事例 >詳細ページ
令和3年度 地域コミュニティにおけるつながり・ネットワーク等の金銭的価値の試算 >詳細ページ
令和3年度 東洋の山水画の伝統と今日の心理療法 >詳細ページ
令和3年度 高齢者による商店街での買物荷物の配達支援の実証実験 >詳細ページ
令和3年度 日本的群島文明の生命観・・・新しい地球倫理に向けて >詳細ページ
令和3年度 歴史的町並みが残る過疎地域におけるリモートワークの場づくりと空きストック活用の促進に関する研究 >詳細ページ
令和3年度 茶室空間にみる日本人の用材観と精神性-木材学・建築史・茶道の融合― >詳細ページ
令和3年度 東アジア的自己観から多層的社会へ >詳細ページ
令和3年度 COVID-19 クライシス最中・事後の持続可能な社会システムの検討 >詳細ページ
令和3年度 中高生を対象としたSDGsリーダー人材育成教育プログラムの体系化と受講生評価システムの構築 >詳細ページ
令和3年度 社会の持続可能性に関わる格差とストックの関係性の検討と事例調査 >詳細ページ
令和3年度 動物と人の共生に関する研究 >詳細ページ
令和3年度 Connecting seniors: Senior Service Workers Network for Improving Quality of Life >詳細ページ
令和3年度 未来創成学の挑戦-ポストパンデミックと共創力ー >詳細ページ
令和3年度 コミュニティ・アイデンティティとコモンズへの愛着が流域レベルにおける環境配慮行動におよぼす影響とは? >詳細ページ
令和3年度 SNSカウンセリングにおける相談員の専門性 >詳細ページ
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